2008/04/16

建築設計Ⅰ-2の課題が帰った

評価は「A」。

「路地が店舗であるのは良いと思う」と、そこだけは評価していただいたが、これが一体どこの街に会うデザインかと言う疑問点は書かれてしまった。確かに頭の中で街路樹のある街路を想像して、云わば勝手に想定していただけなのでこれを見せられた方はそう思うだろう。その部分はリアリティーが欠如していたと言えなくもない。具体的な場所(課題の文章に書いてあるような街を探して)を指定する方が、当たり前だが、良かっただろう。

M先生はさすが建築家であって、現実的な指摘をされている。真冬や天候の悪い日は、室内で飲食可能な空間も庇も用意していないがどうするか、個室(だけ)は壁で囲まれているが制約にならないか、窓が少ない事から日当り湿気風通し、室内が暗く無いか、パン工場に出入り口をもう一つなど。


客室を設けなかったのはこれは意図的なつもりであったが、パン屋としてはどうなのだろう? 街のパン屋を見ているとカフェのように大きなスペースを割いていても、それが青山や駅ビルのような所でない限り、それほど客が入っている気はしない。それほどのスペースを用意すると昼時以外でも集客できなければかえってリスクが大きいように感じる。個人経営のパン屋にそれが可能だろうか。そのあたりは具体的な数字が無いので何とも言えないところである。


窓の少なさ、これも書きはしなかったがその通り。まじめにパン作りをすると言うのは早朝どころか深夜2時に起きて仕事を始め、昼の2時には寝ると言う生活もある。だから空調・換気・照明は機械設備に任せることにした。小さな窓の遮光カーテンを閉めれば昼か夜かわからない方が良いかと思っていたためだ。パン屋でなくても三交代の仕事をするとそう思うのではないだろうか。そのために祖父母夫婦、夫婦の部屋は離しているが2Fにまとめ、普通のサイクルで生活するであろう子供たちは3Fに分離している。何を想定したか、ちゃんと説明を入れるべきだったと思う。


立面形状については「パンですか?」とだけ書かれていたが、これも何も説明はしなかった。確かにふっくらした屋根はパンのように見えなくも無いが、これは単なる「形」のつもりなので「?」と疑問符が付いて正解だったと思っている。


模型についてはコンセプトモデルだけだったのはやはり良くなかったと思う。ちゃんとプレゼンモデルも作るべきだったろう。コンセプトモデルは中央通路の日当りを気にして作ったもので、完全にコンセプトモデルとは思っていなかったけれど、ここはやはりプレゼンなのだからもう少し時間をかけて模型を作る必要はあったと反省するところだ。


評価は悪くはなかったが、「仕方ないな」と思われた可能性は高いだろう。次回はこの講評を参考にもう少しがんばってみよう。

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