2009/05/10

大判プリンタの使い方 講習会開催

本日、東京サテライトに大判プリンタを搬入して置いていただくことができた。これはOB会管理と言うことで、申し込めば誰でも実費でA1までのプリントが可能。今日、来ていただいた方(あんなに多く人数が集まるとは思わず説明書が足りなくてすみませんでした。)には簡単に使い方を説明したが、来られなかった方はMLかmixiなどで分かる人を探して聞いてから使用していただきたい。ドライバとマニュアル入りのCDROMも置いてきてあるので参照のこと。

※プリントの操作の前にドライバーのインストールについて書いているのは、大学に用意していただいたPCにはイラストレータなどのパネル作りに必要なアプリケーションが入っていないこと、環境によってプリンタの設定が微妙に違ってしまいプリントの結果が異なる可能性が出るなどがあるため、できれば自分のパソコンを持って行ってプリンタに接続する方がメリットがあると考えるため。

以下は今日説明した内容である。


HP Designjet 500 による大判プリントの概要
1.ドライバーのインストール

(1)ドライバーはHP(ヒューレットパッカード)社のサイトにある "サポート&ドライバー” からダウンロードできます。下のような選択肢を示す画面が表示されますから←のものを選んでクリックしてください。

HP Designjet 500 モノクロ プリンタ シリーズ
»HP Designjet 500 モノクロ 24-in Roll Printer
»HP Designjet 500 モノクロ 42-in Roll Printer
HP Designjet 500 プリンタシリーズ
»HP Designjet 500 ←これです!
»HP Designjet 500 Plus 24-in Roll Printer
»HP Designjet 500 Plus 42-in Roll Printer
»HP Designjet 500ps
»HP Designjet 500ps Plus 42-in Printer

お使いのOSを選択するとドライバー一覧が表示されますので、
"HP Designjet500/800 HP-GL2ドライバ及びHP RTLドライバ"(日本語)を選んでダウンロードしてください。
(※09年5月9日現在、HPサイトの不都合により最新版のダウンロードはできません。)


(2)インストール
ダウンロードしたファイルをダブルクリックで展開します。
コントロールパネルの "プリンタとFAX” から "プリンタの追加” を選んでインストールします。
Windowsはドライバーを自動で検索できませんので、展開したフォルダにあるinfファイルを手動で選択します。

コントロールパネル内の ”プリンタとFAX” の中に新しいプリンタが追加された事を確認してください。

※この操作はプリンタを接続していなくても可能です。後でプリンタを接続した場合に"新しいハードウェアが検出されました”と言うメッセージが出る場合がありますが、これは無視してかまいません。


2.プリント操作の流れ

(1)用紙のセット
(2)プリントする画像をPCに表示
(3)USBケーブルの接続
(4)プリント設定
(5)プリント
(6)インクを乾かす


詳細
(1)用紙のセット
用紙はロール紙とカット紙が使えます。用紙の材質も選択できます。
サイズはオーバーサイズISO-A1までです。作成した画像に合わせて選んでください。

a.プリンタの電源をONにした後、操作画面から"用紙のセット”を選んでその指示に従います。
b.カバーを上げ、紙セット用の青レバーも上げます。
c.ロール紙の場合は正面右端の青線に合わせて裏側から紙を引き出します。カット紙の場合は正面側から用紙を差込み、用紙押さえのところにある青線と、右端青線に端面を揃えて置きます。
d.青レバーを下げ、カバーを閉めますとプリンタが自動で用紙をチェックします。


(2)プリントする画像をPCに表示
作成したファイルは表示可能なアプリケーションで表示してください。画像のファイルサイズが大きすぎる場合、正常にプリントできない場合があります。その場合はファイルサイズを小さくする、用紙の中央に印刷する機能をOFFにするなどでプリントできる場合があります。

作成する画像はA1での印刷を想定している場合、A1より大きめでオーバーサイズより10mm小さい程度に作成してください。実際にプリントされるサイズには誤差が出ます。(経験上、長手方向に5mmほど短くなった事があります。) 不要部分はパネル化する時に手でカットしてください。

ベタ塗りがある場合はインクの残量と用紙(コート紙などを使用する)に注意してください。
※このプリンタはグラフィックプリント用ではないので、特にベタ塗りでの色の再現は得意ではありません。試しプリントとして使う事にして、本番はプリントサービスに依頼する事も考慮に入れてください。

(3)USBケーブルの接続

(4)プリント設定
使用しているアプリケーションで印刷設定をしてください。用紙、レイアウト、向き、解像度などの選択です。
最小余白は5mmです。(設定項目があります。)
できるだけプリント前に "印刷プレビュー” で確認してください。

プリントの設定はプリンタではなくPC内に保存されますので自由にプリントの状態をコントロールするにはご自分のPCにプリンタのドライバをインストールする事をお勧めします。

(5)プリント
大きな音がしますからびっくりしないでください。
紙がクシャクシャになったら必ずプリンタの操作パネルでプリントを "中止” してください。
プリント中でも電源コードを抜いて止めてしまってかまいません。
(プリンタ内部のベルトに負担がかかり、ベルトが切れると交換が必要になってしまいます。)
プリントの状態が変だと思った場合も中止してください。

(6)インクを乾かす
インクは用紙にもよりますが1分間程度の乾燥が必要です。反応性のインクが使われているためです。

3.その他の注意
(1)プリント品質がおかしい場合
パネルのインクメニューでトラブルシュートができます。ほぼ自動でヘッドの状態の診断ができますから指示に従ってください。

(2)紙の保存
ロール紙は湿気を帯びると波打つことがあります。必ずビニール袋に入れて保存してください。
また、波打った部分は切ってから使ってください。
波打ったまま使用するとプリント中にクシャクシャになりベルトが切れる可能性があります。

(3)プリント前のクリーニング
プリンタのカバーを上げて、用紙押えの上部にはベルトのカスが落ちています。これをプリント前に吹き飛ばしてから使用してください。プリント中にカスが落ちるとプリント品質が悪くなります。

(4)交換部品
交換部品は以下となります。
a.インク (4色独立)
b.プリントヘッド (4色独立)
c.用紙 (塗り面が多い場合は特に用紙を選んでください。CADの平面図などでは普通紙でOK。)
d.ベルト (切れた場合。自分で交換可能なようです。)

(5)予め、HPのサイトにてサポート情報を見ておく事をお勧めします。