2008/10/30

はらっぱ

今作っている床面の上にギャラリー"のような"機能を付け加えようと思っている。

ギャラリーと言っても本格的なものではなくて、オープンで自分が描いたちょっとした絵がかけられたり、作品が置ける"かもね"、と言う程度のもの。他人には落書きに見えてもそうしたい人は、たまにはいるだろう。

囲われた感じがしないようにしたいのだけれど、何か参考になりそうな建築物などないだろうか。創業停止した工場跡地とか、遺跡とか......???


それと、作品名は「原っぱ」、「はらっぱ」、「HARAPPA」のような感じにしようかと思う。どう思われますか?




追加
JR川崎駅の反対側には大きな公共音楽ホールがある。
そう言う施設があると何かしら文化的な匂いを感じさせるとも言われる。上野あたりだとそう言うのがもう当たり前で伝統のようになりつつあるのでそれもそうかな、と思う。大きな歴史の中に作られた結果はたくさんあるから順番に展示替えをして見せていけばそれも良い。

しかし、上野にあるようなものを作っただけで文化ができると言うわけではないのも事実。
また、文化と言うのは歴史と言う時間の中から出てきた成果物だけではなくて、常にそれを作っているこの現在の人と時間の中にもそれはあるのではないか。物ではなくてその営みこそが文化なのだから。

ずっと前にNYのハーレム再開発の新聞記事が出ていた。無くなるころになってやっとそこに人が生きていて、ある様式(?)をもっている、つまりハーレムにも文化があるのだと認識したわけだ。ハーレムはもともとそこで生きる人たちの文化のために何か特別になされた土地ではないのにやっぱり文化らしきものができていたと言うことになる。

ハーレムほどでは無いのか有るのかはわからないが、どんな街にもそれらしきものがあるのかもしれない。ならば、それをもう少し表に出しやすくする機能が有っても良いのではないか。


そんなこと言っても分かってもらえない気がとてもするので、どっちかと言えば「原っぱ」の方が想像力を掻き立てるかとも思う。

2008/10/26

建築の世界 スクーリング 終了

昨日は帰りが遅くなったので書かなかったが、昨日と今日でこのスクーリングは終了。大変素晴らしい3日間であった。

昨日のM先生の表参道ツアーでは、日本人として知らなければならないことをレクチャーしていただくことになった。槙文彦氏のスパイラルで始まって明治神宮で終わるなど、まるでこのスクーリングのための演出として配置したようなものだ。スパイラルでは槙氏による「奥性」が一つのビルにコンパクトに表現されていて、明治神宮との相似性によって良く理解できる。外形に特徴のあるGYREなども時代が離れているが、幾分それに近いやり方をしているように思う。単に各階をずらして見せようと言う外見上の意図以上に、路地をクルクルと巻いて構成しようとしたのかもしれないが。


今日のS先生、建物を作ると言う範囲をはるかに超えた広い見識さすが。知識より生き方そのものなのだろうと感じるものがある。素晴らしいスクーリングの最終日であった。

2008/10/23

試作




線はそれぞれ川崎の姉妹都市への方位を示す。
地区内部通路を人と時間が作ったこの地区独自の座標と捉え、その交点となる11ヶ所の分散点から姉妹都市への方角へラインが延びるようにした。加えて、実際のこの地区への入り口を切り欠き状に表す。線と線の隙間にあたる多角形の部分は建物の屋上に降りられたり、そこに床を入れて緑地その他にすることができる。

2008/10/20

ハコハコ



「ハコハコ」のテーマは箱型です。集合住宅の姿を想像したときに誰もが思い浮かべるもっとも普遍的なかたちとしての箱型。その箱型に対し新しい解釈を導入して現代的な箱型集合住宅のコンセプトを提案してみました。「ハコハコ」では、何の変哲もない箱型の住戸を外部から変形させて、内部の空間に影響を与えています。内部空間は直方体の単純さから開放され、高さ幅ともに自由な構成となるため、箱型空間の新しい可能性を体験できるでしょう。


参考資料
イエノイエ


追加
近代以降の建築のやり方では中身が外に現れるように行われていたのですが、イエノイエでは街から見た"家"と言う形から入っています。人にとって中身は第一に大切だけれど、街も同じように大切だと思えば家の内と外は実は等価かも知れない。そしたたイエノイエのようなアプローチは近代、現代の建築のアプローチの延長上にあるとも言える。

でも、五角形の家の形が普遍的と感じられるなら、平成産まれの東京育ちの子供たちには箱型が実は普遍的に見えるかも知れない。だからイエノイエからハコハコに移動ってのも良いかなと。

笑ってもらえるかなと思ってたんだけれど、だめか!

2008/10/19

中間報告提出



あまり変更せずに中間報告を提出した。
したところで、また新しい案が浮かぶ。
どうせそんなものだ。

2008/10/18

建築の世界 スクーリング 1日目

「建築の世界」と言う壮大な名前のスクーリング1日目が終了。
このスクーリングは3日間とも先生が違うのだそうだ。

今日は一番若手のI先生。
午前中は近代と現代の建築史の講義、午後はそれを実際に見に行くと言うもの。
建築史はその名の通りの科目が別にあるが、近代から現代に絞った、しかも日本のみについてであれば書籍にもあまり無い内容で勉強になった。

ところで、最後に800字程度のレポートを書いて提出したが、その内容はだいたいこんなもの。

建築を体験するには、ほとんどの場合外からになる。遠くから全体を眺め、徐々に近づくと正面玄関がクローズアップされその他の部分は視野の外に出て行く。ステップを登るとそこから内部が始まるのだなと感じ、さらに内部のに入りその暖かい空気を吸うことで完全に中を感じることになる。

我々日本人の初めての西洋の文化や建築の体験もそれと同じようであったのであろう。擬洋風の時代の建築ではまず西洋を外から眺めてのものであり、外の建築となっている。その後の前川國男の時代まで下るとその中身の建築になっていき、前川建築の前半と後半においてもさらに中の建築になっていく。
........なんとかかんとか......


見直さずに出してしまったが、うまく書けていたかどうか?

中間報告の下書き 3




説明文については、古い言葉だが"中間領域"と言うものの検証に絞ってみた。タイトルについてもまだ変更の可能性大。模型と図面については新しいものが間に合わない可能性があるので以前のもの。

2008/10/16

路線変更モデル3





駅側の仮想中心点から引いた放射状のラインを分割して波を作り出したもの。
どう見えますか?

路線変更モデル2 簡易模型


南側のさいか屋ビルより。

東側路上より。

東側。

全景。

一応お約束の模型による検討。スケールは1/2000で型紙はCAD図。
何か連想できたら教えてください。

2008/10/15

路線変更モデル2




今回は少しサイズを気にして作ってみた。

追加
早速反省点あり。
床面の模様が単なるデコレーションになっていて、構造などに何も関係ない。

2008/10/14

パノプティコン

監視社会論 - 再考(1) -GLOCOM(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター)

パノプティコン -Wikipedia


磯崎新の60年代建築の中でメタボリズム期のメガストラクチャー作品の解説に出てきた"パノプティコン"を調べていた中で気になった資料。

磯崎氏は都市を覆うようなメガストラクチャー「空中都市計画」で、樹状体から横方向に成長した錯綜体を構成しようとしたのであるが、どうしてもコアに集中が生じて錯綜とはならない。そこでパノプティコンにヒントを得たわけであるが、パノプティコン本来の機能に着目したのでは全くない。その監視ポイントである中心部分を取り去り、しかも周囲の視線を中心から逸らす事を可能にして、どこまでも中心の無い視線の錯綜するものを考えている。こうなるともうパノプティコンとは呼べないようであるが、他者の視線を意識することに関してはかえって現代的な解釈と交差となっているようだ。

これは単に資料として。

2008/10/12

路線変更モデル



今までの 小さい部分を集合させて大きな物を構成する方法を見直した。
なぜなら、どうしても面白いと思えないからだ。
そして今度はアメーバ風にしてみた。
この様な形であれば永遠に未完成にしておけるだろうか。

ただ、これは形のコントロールがどうしても難しい。AutoCADはやはり普通の壁、スラブ、屋根、柱で造られる建築物に向いているのだろうか。

AutoCAD塊から面へ



マス要素と3Dソリッドが違うものだったなんて、今初めて知った。
これじゃできるわけない。

AutoCADダッシュボードのカスタマイズ


AutoCADはバージョンが変わると見た目が全然違うように見える。2008対応と書かれているマニュアル本を読んでも、そこに出てくるコマンド自体を探せないことが多い。マニュアル本に出てくるコマンドが文字列で書かれていればキーボードから打ち込めば済むけれども、アイコンだけで示されているとヘルプを見ても全く探せないことが多い。

なぜ毎年のように、そんなに分かり難くしなければならないのか疑問だ。

絵は3Dの"面を複写"コマンドをダッシュボードに追加してる例。



追加
ダッシュボードはAutoCAD 2008までであるらしい。
2009からは"リボン"と言うのを使うとのこと。
http://adds.blog.ocn.ne.jp/adds_blog/2008/03/autocad_2009_1_d8e9.html

2008/10/06

面積規模比較など


周辺地域の実際の土地利用概要。



六本木の再開発地区との面積規模比較。

2008/10/05

ゼミ4回目





今日のゼミで提出した中間報告の下書き。
後半部分は造形が決定していないため昨日作ったCAD図を参考図面として添付した。



追加
・CADの件
CAD図ではペーパー空間を使わなくてもモデル空間のままでも印刷はできるが、同じモデルを複数の方向から1枚にするにはやはりペーパー空間で便利なので、久しぶりにペーパー空間を使ってみた。しかし、昔のようにペーパー空間(レイアウト)タブがデフォルトで表示されていなくて探してしまった。もうこんなやり方は古いのだろうか。

そのペーパー空間にビューポートを開くと最初からモデルが表示されるが、そのままでは縮尺がおかしい。自動調整されてテキトウな縮尺になっているからだ。そこでビューポートのプロパティの中で欲しい縮尺を選ぶが、なぜか変更されない。どう言うわけか、一度オブジェクト表示を無しにしてからでないと変更できないようだ。

その後に再度表示させてみると縮尺はだいたい合ったようだがまだ微妙におかしい。これは多分AutoCADのバグだろう。何度か表示、非表示をしてみると何故か縮尺が合うようになった。これは微妙なだけに注意しなければ。

・造形の件
参考までに持っていったCAD図であるが、やはり参考でも持って行って良かった。参考になる意見が聞けた。主なものは下記のような点。

通路をズラす上での法則性の問題。
通路のズラし方には現時点で法則性が無い。これは描く前にアンモナイトの断面に出るベルヌーイ螺旋などを検討はしたが、時間が無かったので採用しなかった。何らかの法則、それに明確に気づくかどうか微妙だが人に何らかの"感じ"を与える可能性のある法則を採用できたら良いかと思う。

ここ以外の街区との連携について。
この街区は閉じた系として扱うのではなく、より開いた系として扱えればもっと刺激的であろうと思われる。模型には出ないにしても、パネルにおいて同じ街の特徴ある部分と何らかの形に表れる連携、または刺激のやり取りが感じられるものにすることが必要と言うこと。実際にも街区は独立して存在していなのである。

全部整理して書ききれないのでここまで。

2008/10/04

スクーリング「建築の世界」の受講票届く

10月18日からのスクーリング「建築の世界」の受講票が届いた。
今は卒研でそれどころではないが、そのころには一息つけるようにしたいもの。

ところで、「建築の世界」とは変わったネーミングのスクーリングだ。誰が考えたのだろう?

いつもと違う歩き方





アドバイスに従わないことになるけれども、普通じゃない歩き方をしてみると言うのはどうだろう。道がまっすぐに続いていると思ったら大間違い。大多数の人が機能に従った行動をしてしまうのなら、建築物の方から従えないようにしてしまうと、人間は日常と違う性能を発揮して乗り切ろうとするだろうか。

下の写真は建物を除いた模型。1/2000

2008/10/03

崩壊



ビルとビルの間、その上空の空間を構成するやり方を考えてCADでいろいろやってみたけれど、全然良くない。

そして悪あがきのように、全く考え方を変えて「崩壊する玉」を描いてみた。ビルが徐々に立替えられるとこのガラス玉が徐々に崩壊していく仕組み。萩焼の湯飲みのように街の営みによって徐々に形を崩していくもの。どのように崩していくかは街の人たちの自由。

ああ、これが面白いかどうかすら判断できなくなった。考え過ぎか?

進化論

小中学校時代の進化論はまだダーウィンで良かったのだと思う。
今考えれば、何と楽天的(ダーウィンさん、ごめんなさい)と思ってしまうのだけれど。

ところで進化論が生物学の領域から出て、社会や宇宙、そして哲学にまで適用できる理論になっているにもかかわらず、建築と言うのはまだまだダーウィン時代にあるのではないかと思うことがある。


建築が有機的などと言ってそれ風の形や空間を作っているが、それが確かに技術の高次の利用の結果であったとしても、それはミクロ的な構築ルールによって出来上がる一つの結果に過ぎなくて、出来上がった物それ自体、そしてそこに入る人間が高度な動きをするものになるわけではない。それどころか、逆に単純化していくものだろう。

人間1人を見た場合に、その人間の機能や思考はかなり複雑なものである。しかし、それを建築物の中に固定してしまうと、とたんに単純化してしまう。会社と言う組織化が起こり、そこに入ると複雑な人間の思考は単純な1つの機能となり易いと言うことだ。商業建築物も個人商店よりも固定的になりやすいだろうし、そこに買い物に行く人間も決まったパターンでそれをするだけとなる。だから広告によるイメージ戦略が有効になるのだろう。交渉次第でまけてくれたり、取り寄せてくれたり、時々オマケが付いたり、店のオヤジと長話したりと事が複雑ではそうは行かないはずだ。

そう考えてみると、建築のやっている事は世の中の活力を無くす方向へ走っている可能性があるとも考えられる。


活性度のある粒子を箱に入れて観察するとだんだんと平衡方面へ向かい、均一化していく。人間社会もだんだんそうなっていくのだろうか。美しい建物とともに。


何で脈絡も無く進化論などが出てくるかと言うと、卒業研究に行き詰っているからだ。建築では不活性な建物を提案する方がよほど簡単なのかも知れない、などと弱気になっているところ。


追加
まてまて、建築が人類の歴史上で有用であったことも事実じゃないか。それに高次の組織化は人間にとって一つの方向性でもある。

2008/10/02

雑草



思ったよりつまらないし、作るのが大変だった。
落胆。時間が無いのに。

すぐに気が変わる

昨日のアイデアスケッチを描き終わってから少し経つと「あ~やっぱりダメだ」と思った。

幹が1本の大木だなんて、絶対ダメに決まっているじゃないか。そんな事を薄々感じながら、黒い人さんからいただいたコメントを読み返してみた。あのアイデアはやっぱりダメだ。

大木では再開発と同じじゃないかと。根っこが一つではそこの部分に集中が生じて、悪くすればコントロールゲートになってしまう。これが建築と言う作業の理想主義であり落とし穴じゃなかったのだろうか。

そうだ、大木じゃなくて、雑草にならなければ。
すぐにスケッチしてみよう。
急がないと。

2008/10/01

CADの本を買う

久しぶりに本を買った。
なぜなら図書館に無いから。

「AutoCADではじめる3Dモデリング&レンダリング」(堀川裕巳 秀和システム)

先日CADで絵を描いていてAutodeskの分厚い辞書のような2冊のマニュアルでよくわからなかったところがこれには書かれているので買ってみた。スクーリングでやった内容を補足するものになっている。これから卒研でパースや図面を出力しなければならないのでどうしてもこう言う本が必要になるだろうと思う。土壇場になってできるできないと言っていられるほど時間に余裕があれば良いのだけれど。

他にも新しいAutoCADによる3D作図関係の本がいくつか出ていた。この本より新しい内容であるし、いちいちゼロから説明されていて親切だけれども、スクーリングで一応触って知っている身にはこちらの方が実践的で良いように思う。


さっき電車の中でざっと読んでみたら、先日の記事で描いたようなのがもっと簡単にできることがわかった。

成績表到着

2ヶ月に1回の成績表到着。
まだ先日到着した建築計画学Ⅱの試験結果と、出してある造形Ⅲの結果が反映されていなかったが、次回だろう。レポートBで試験がAだった建築施工学の総合評価はAになっていた。めでたし。

残りは10月のスクーリング1科目と建築設計Ⅱ-2の課題と卒研を残すのみ。
ラストスパート!

都会のジャングル



他で、カルロ・スカルパを見ていて思いついたと書いたが、それは本当。
だが、自分で見ても共通点がありそうに思えなくなってきた。

構造的にどうにか工夫できそうであるし、動線とコンセプトの問題も解決できそうな気がする。
気がするだけだが。これでスタディ模型を作ってみよう。

ふざけているとしか思えない?
深刻になっても楽しんでいても結果は同じさ。