2008/04/30

設備計画学のレポート返る

設備計画学のレポートが返った。
結果は「A」。

講評では「ほぼ完璧」と嬉し過ぎる評価をいただいた。

それでも不足している部分があって、全般換気と局所換気についての記述であった。
それに加えて2003年7月から居室の24時間換気が必要になっている点、機械換気における各種ファンの形状と用途、能力も勉強しておいた方が良いとの事。

2008/04/29

建築法規のレポート送る

建築法規のレポートを送った。

コピー代130円。
切手は往復で30円。


参考資料
「法令集」
「建築法規実務マニュアル」細田茂 学芸出版社
「わかりやすい建築法規」大成出版社
「プロのための建築法規ハンドブック」ぎょうせい
「建築法令キーワード百科」大橋雄二他 彰国社

今回の参考書、テキストとも、あまり役立たない。全て分かり易いように簡易にまとめて説明されているだけなので、結局法令集を端から読む以外に解決方法なし。強いて言えば「建築法規実務マニュアル」が良いかもしれない。

AutoCAD到着

朝一番でクロネコ便で到着。

大き箱の中に小さな箱が入っていて、そのまた中に AutoCAD Architecture 2008 と書かれたCD-ROMのパッケージが入っていた。過剰包装な感じだ。その他には納品書だけ。以前の学生版にはちゃんと厚いマニュアルが数冊入っていたが、どうも有効期限とともに省略されたらしい。世の中にマニュアルは多く出回っている事だしそのあたりの省略は大いにけっこう。

建築法規のレポートを出しに行ってからインストールしてみよう。

建築法規のレポート完成

予定よりだいぶ長くかかってしまったが、レポートが完成した。
表に誤字が見つかったので明日の朝印刷し直して出そうと思う。

第1課題の木造建築における単体規定、第2課題の建築物の用途と規模に関する集団規定、どちらも関連法規を全て調べてその内容説明と目的などを書くと言うことで、両者合わせると建築基準法のほとんどを読んでまとめる必要があった。調べた法規(建築基準法、施行令、告示など)を全て表にしてどの参考書のそれよりも細かく記入した。(つもり)

それに加えて項目ごとの簡単な解説を文章に箇条書きにした。それだけで図表合わせて約20ページになってしまった。ほとんどを表にまとめるのでもっとずっと少なくなるかと思ったが、やはり表だけでは説明仕切れないものだ。


第1課題の単体規定
これはもう、端から法令集を読んでまとめただけである。ただ、ほとんどの施行令は建築基準法本体から引く事ができるが、一部にそれができないものが存在したため、施行令も端からチェックする羽目になった。

関係法令は山ほどあるが、ほぼ3つのカテゴリーにまとまられるようだ。
1.構造上の安全確保
2.災害時の被害拡大防止と安全確保
3.衛生の確保


第2課題の集団規定
これは「用途地域内の」となっているのでまず「その用途地域とは何ぞや?」から入らねばお話にならない。何せそこは素人、こう言う基礎的な事がまずわからない。下手に参考書を読んでしまうと簡単にその定義が述べられていてわかったつもりになってしまいそうになり、これは危険であった。

この課題の中身は以下の2つに大きく分けられるだろう。
1.用途制限
2.規模に関する規制

1.用途制限は用途地域の各12の地域ごとに分類しながら法令を参照すれば問題ないだろう。これも細かく表にしてまとめた。

2.規模に関する制限は、中身が細かく分かれるので調べるべき量はかなり多い。
 a.容積率
 b.平面計画上の規定
  b-1.建蔽率
  b-2.最低敷地面積
  b-3.外壁の後退
 c.高さの規定
  c-1.絶対高さ
  c-2.斜線制限
   c-2-1.道路斜線
   c-2-2.隣地斜線
   c-2-3.北側斜線
  c-3.日陰規制

上記は全て用途地域の種類毎に内容が分かれているので一覧表にはし易いが、項目が多いのでA4-1枚にまとめられるほど簡単ではなかった。
斜線制限は似たような手法を用いた規制であるが、その目的が全て違っているので注意。中には直接建築物の形状やボリュームを規制してはいないものもあるが、間接的には規制となるものも含んでいる。


こうして見直していると、まだ書き足りない部分が発見された。明日の朝、もう1枚ほど足すことになりそうだ。

2008/04/28

AutoCADが"出荷済"になった

AutoCADのステータスが"出荷済"になった。
たった今、それを知らせるメールが来た。

注文から6日目、振込みから4日目だ。
きっと明日には到着するだろう。

2008/04/27

前川國男邸の見学



江戸東京たてもの園に移築された前川國男邸を見学した。
これは建築設計Ⅱ-2の課題(本建築物の改築と増築)のためである。

前川邸は以前資料写真で見ていたが、実物を見るのは初めて。資料ではわからない面白い部分もいろいろあったが、今日撮影した写真のうちここに載せようと思ったのは、こんな普通の(他でも見られる)写真だ。

それは何故かと言えば、どうしてもこの中央にあるこの丸柱が一番の特徴のように思えるからに他ならない。

2階分に吹き抜けた中央の大きな部屋、その両サイドに見える2つの小さな四角い部屋、それを囲むような三角屋根、そして中央には棟持の丸柱。どうみても日本古代の神殿造りが近代建築を包み込んでいるようにしか見えない。それが一番わかるのはやはりこの普通で、静的な写真なのではないか。


前川國男についてはもう少し資料を集めて、それから課題にとりかかろうと思う。こんな構成を選ぶには単に近代建築の意味を超えた何か別の意図があるに違いないのだから。ゆっくりやることにしたい。

2008/04/25

民法も見よ

集団規定における建築の規模を規定する法規について、建築基準法とその関連法規だけを見てそれを表にまとめている。

建ぺい率などの平面に関する規定はそれほど多くはなく、その件についてはこれで終わったと思った。次に高さの規定を調べていたのだが、ふっと気づいたことがある。隣地境界と建築物の間を50cm空けるのではなかったか? おかしいと思い建築基準法を読み返してみる。が、書かれていない。参考書を見直してみる。が、ここにも無い。

ネットで調べてみる。
何と、「民法」なのであった。

法令集を見ると、ちゃんと巻末に民法が入っていたではないか。それもたった4ページ半ほど。

民法234条
建物を築造する場合には、境界線から50cm以上の距離を保たなければならない。


あれっ?
民法の文章は建築基準法と違って読み易い。かなり普通の日本語に近い。どうしてだ。それに使われている用語が違う。建築基準法で「建築物」となっているものが、民法では「建物」となっている。それにここで「境界線」と言うのは隣地境界線のことだけではなくて道路との境界線も示しているのだろう。同じ日本の法律なのにこの違いはいったい何なのだ。


そうだ、レポートに民法の規定も追加して書かなきゃ。

2008/04/24

AutoCAD振込

先日注文したAutoCAD学生版の振込用紙が届いたので振込んだ。
振込手数料は郵便局ATMで80円。

Autodesk社のMyページを見たら「出荷待ち」になっている。会員情報をクリックしたら学校名が間違っている。以前の職業訓練の時のまま直していなかった。FAXで送った学生証と合わないから直しておいた。

2008/04/23

すごい条文を見つけた

建築基本法の中ですごい条文を見つけた。

第52条9項
建築物の敷地が、幅員15m以上の道路(以下この項において「特定道路」と言う。)に接続する幅員6m以上12m未満の前面道路のうち当該特定道路からの延長が70m以内の部分におていて接する場合における当該建築物に対する第2項から第7項までの規定の適用については、第2項中「幅員」とあるのは、「幅員(第9項の特定道路の接続する同項の前面道路のうち当該特定道路からの延長が70m以内の部分にあっては、その幅員に、当該特定道路から当該建築物の敷地が接する当該前面道路の部分までの延長に応じて政令で定める数値を加えたもの)」とする。


これは日本語として正しいのか?
最初の「建築物の敷地が」の後の「、」は、意味的には「建築物の敷地が」が「70m以内の部分において接する場合」にかかっているのだろうと推測される。

多分この文の主語は「~適用について」だろう。だからその前の部分は主語を厳密に言っているに過ぎない。

だが、その後が全然わからない。
「第2項中の「幅員」とあるのは、」が「「幅員(???)」....とする。」では日本語的には大丈夫なのだろうか? 普通なら「~とあるのは」....「の事である。」とか「を意味する。」だろうと思うのだが。

さらに「「幅員(???)とする。」の中の(???)に書かれている内容が、この9項自身であり、しかもこの文そのものの前半分の主語を修飾している部分となっている。

まるで蛇が自分の尻尾をくわえてぐるぐる回っているような文だ。シュールレアリズム的である。芸術作品である。

2008/04/22

AutoCAD学生版を注文

AutoCAD Architecture 2008 学生版をオンラインストアから注文した。
その後メールで注文完了の知らせが来たので学生証のコピーをFAXで送った。

最初は量販店で注文してポイントを使って買おうと思ったが、近所の量販店ではAutoCAD学生版にはJANコードが無く売り上げが立てられないらしい。それでも注文することはできるが、今までにメーカーとの取引が無くて到着までに3週間かかるとの事。調べてくれた店員さんは親切だったが3週間待ちで、どうなるかわからないのでは仕方ない。あきらめた。店員さんありがとう。混み合っている時間に行かなくてよかった。迷惑な客である。


注文の時に、ずっと以前に学生版を買った時のデータが生きていたのに驚いた。
そうそう、あれは雇用能力開発機構の職業訓練でCADを習っていたときの事。3ヶ月の職業訓練生でも学生版が買えたのだった。その時に今も時々使う必須コマンドリストを作った。

それから仕事で2m以上もある液晶ディスプレイ用のガラス基盤が斜めになって走る装置の搬送面確認で、測定してはCADで確認したりなどに使用したっけ。AutoCADほどのものでない簡易なCADでもパソコンには1つCADが入っていると便利なものだ。


ここでやっと2Dから3Dになるけれど、どんな使い心地なのだろう? そう言えばやっとこのPCの性能が発揮されると言うことでもあるなあ。



本体価格  ¥10,500
送料(税込)¥840
合計(税込)¥11,340

+振込み料がかかる。

2008/04/21

建築法規の参考資料に落とし穴

建築法規のレポート課題で「建築物の用途と規模に関する規制を調べろ」となっている。

そこで参考図書の簡易な図表を見てそれをそのままレポートに転記してしまうのは危険だ。なぜなら最近は規制緩和されているからなのか数年前に出版された参考資料の図表より規制の内容が細かく分かれているようだから。

2年前に出版された本でも法令の内容とは少し違っている。1年前に出版されたテキスト「初めての建築法規」は大丈夫のようだが詳しく書かれてはいないのでこのまま使うわけにはいかない。結局法令集を全部読まずにレポートを書いてしまうのはかなり危ないと言うことかもしれない。

建築の用途制限の謎について


用途制限の謎について、ちんさんや先生やその他多くの皆さんのご協力によって、結局こう言うことではないかと言うことになった。


建築基準法の別表第2の
"(に)第二種中高層住居専用地域内に建築してはならない建築物"
の項目に書かれている、建築してはならない建築物の用途は上図の青色で示した外側(×印)のところになる。

この(に)の中のには、
"七 3階以上の部分を(は)項に揚げる建築物以外の建築物の用途に供するもの
"八 (は)項に揚げる建築物以外の建築物の用途に供するものでその用途に供する部分の床面積の合計が1,500㎡を超えるもの
と言うのがある。


この両者の中にある
"(は)項に揚げる建築物以外の建築物の用途"
と言う言葉は何を指すかと言うのがまず問題だ。

普通"用途"と言うと、(は)項に示されている建築物の用途の名称、例えば「店舗」「飲食店」「自動車車庫」と思ってしまうものだけれどもこれは違うらしい。正しくは「床面積の合計が500㎡以内の店舗」「床面積の合計が500㎡以内の飲食店」「床面積の合計が300㎡以内の自動車車庫」となる。

(そんなの分かるわけ無いだろ!と言う人は国土交通省に意見を言うべし。参考書を見なければ法令集だけではわからないと思う。)


そうなると、
"(に)八 ....1,500㎡を超えるもの"
によって、500㎡を超える飲食店のうちの1500㎡を超えない飲食店はOKと言う意味になるようだ。

また、自動車車庫は、
"(に)一 ....(へ)項第三号から第五号まで....に揚げるもの"(は建築してはならない)
に当てはまるので、(へ)四の制限から300㎡を超える自動車車庫は建築してはならないとなる。


これとは別に、"(に)七"では3階を超えるものもダメと言っているので、500~1500㎡の飲食店でも300㎡以内の自動車車庫でも500~1500㎡店舗でも、どれでも3Fをその用途に使うとダメである。


このように一つの項目の中で2重3重に規制がかかっているため、1つの用途に対しても1文だけではなく全部の文を検討しなければならないようだ。



何で人が書いた文の、それも日本語の解読にこんなに時間がかかるんだ。いくら厳密に内容を規定しているとは言え、これこそ「使えない」ってもの。こんな解読に時間を費やすのが大学でやらなきゃならない勉強だなんて。法律の意味とか使うと言う事じゃなくて解読なんだよね。これが分かり難いからって膨大な数の厚い解説書が出版されていてそれを見ながら解読に精を出している学生が毎年たくさんいるなんて、日本の制度ってバカでしょう? 大学もこれやらないと卒業資格出せないんだろうし、だいへんだね。だいたいにおいて選挙で選ばれた議員が決めた法より役人が書いて付け足した文の量の方が多いなんて、絶対変だよ。

2008/04/20

模型の製作


建築造形Ⅲの模型を作り始めました。

遊限会社 島崎建築環境設計事務所さんに教えていただきながら。本当にありがとうございます。


しかし、要領がわからないので時間が足りず今日はここまで。課題ではこの手の模型をあと2個作る必要がある。大変だ。

スチレンボードの突合せ部の処理、厚みを持たせるために重ねた板をくり抜いた断面の処理その他これは全く初めてではわからないところ多々あり。教えていただいて助かった。早いところ完成できるようにしよう。



模型を作ると、頭の中で苦労して3次元形状を作り上げている労力から開放されて、その分楽になるように感じる。そうすると別のところが気になってくるもので、ここをこうした方が良いのではないかなどと、割合本質的なところを考える余裕が出てくるものかも知れない。

2008/04/19

買出しに

建築造形Ⅲの模型を作るための材料の買出しに行った。

世界堂ルミネ横浜店へ。

スチレンボード1mm、3mm、5mm、先細刃のカッター、スチのり、ぞうさん、スプレーのりその他をアドバイスに従って買ってみた。

全部で5,888円だった。
これは世界堂の会員カードを作る料金500円が含まれているが、逆に会員になった事で24%の割引もされている。入会料金など1回で元が取れたことになる。すばらしい。

建築やデザインなどの学生は物要りでたいへんなんだな、と人事のように思った。

国土交通省に問合せ

用途地域の書かれている建築基準法の別表第2-(に)-八の文の意味が全くわからず、これをわかるように解説した参考書も出てこない。

そこで仕方なく国土交通省のHPから問合せしてみた。
概要は「この文は理解できないものだが、印刷までに何かの手違いがあってこうなったのではないか」と。

さて、答えは返って来るだろうか?
お楽しみだ。

国土交通省ホームページへようこそ!
このページの下の方にある、
「ご意見・ご要望はホットラインステーションまでお寄せください。」から入る。



参考書を漁ってこの用途制限の部分を見ているが、どの参考書でも判で押したように図表で「この用途はOK、これはダメ」を示している。但し書きに「xx平米未満ならOK」と簡単に書いてあって条文自体を解説してるものはないようだ。

実際の建築にかかる作業の中では参考書の図表を見るだけで条文まで読んで詳細に検討する必要も無い部分なのだろうか。そう言うことで良いのだろうか。レポートだって参考書の図表をそのまま書き写すだけで済ましてしまってもかまわないかも知れない。そこは多くの条文の中の一部に過ぎないと言えなくもないのだから。



そう言えば国土交通大臣の冬柴鉄三氏(テツゾー君)は法律が専門だそうだ。こちらに言った方が良いだろうか?

2008/04/18

建築基本法の文章が読めない

用途地域内の建築物の制限が記されている"別表第2"の中の文章がわからない。

項目は下記。
「(に)第二種中高層住居専用地域内に建築してはならない建築物」

上記項目の中に下の2項目がある。
七 3階以上の部分を(は)項に揚げる建築物以外の建築物の用途に供するもの
八 (は)項に揚げる建築物以外の建築物の用途に供するものでその用途に供する部分の床面積の合計が1,500㎡を超えるもの


ここで参照される(は)項は「第一種中高層住居専用地域内に建築することができる建築物」である。
(こちらは「建築することができる」となっていて(に)は「できない」である。)

(は)の中には、建築できる用途の建築物が8種類記されている。


そこで問題の前記"七"であるが、これは(は)に書かれている用途の建築物以外はダメと言う意味と解釈できるので、(は)の中の建築物は全て第二種中高層住居専用地域内にも建築が可能である。

次に前記"八"であるが、文章の「....供するもの」までは"七"と同じとなっているが、その後が追加されたような文になっていて、"1,500㎡を超えない建築物"はOKとなっている。

但し、その前に書かれている"その用途に供する部分の床面積の合計が"の"その用途"とは何なのだろう?

(は)の建築物以外はダメで、そのダメの中のさらに"1,500㎡を超えない建築物"はダメと書かれているように読める。???ダメの中のダメ???とはどう言う意味なのだろう???



"その用途"が指すものが(は)の中身と言う事か?
そうなれば(は)の中の床面積が規制されている部分が1,500㎡まで拡大されてOKと言う意味なのだろうか。

そうすると、
(は)第一種中高層...の中には300㎡以内、2Fまでの自動車車庫はOKとなっているから、前記七によって(に)第二種中高層...でも同じくOKと考えられる。
だが、前記八を適用することになれば(に)では1,500㎡までOKとしても良さそうに読める。

また、(は)には500㎡以内の飲食店もOKとなっていて、前記七適用でこれも同じくOK。そして前記八適用すると1,500㎡までもOKとなる。


いろいろな参考書を見ると、この条文の解釈は書かれていないけれども図表が出ていてその中では、(に)では飲食店が1,500㎡まではOK(これは上の解釈と同じ)、にも関わらず自動車車庫については(に)は(は)と同じ300㎡までとなっている。



このあたりはどう読めばわかるように解釈できるのだろうか。2日間悩んで、資料を調べているが全く解決できていない。困っている。これは建築法規の問題なのか、それとも国語の問題なのか?

2008/04/17

都市計画法上の地域区分



建築基準法上の集団規定での用途や規模の制限を調べる以前に、都市計画法上の地域区分の定義を知る必要があったので調べたのがこの図。

(都市計画法 第4条)
都市計画法ではその法律の及ぶ範囲を「都市計画区域」及び「準都市計画区域」として規定している。
つまり、都市計画法の及ばない地域も存在する事を意味している。

(都市計画法 第7条)
都市計画区域には「市街化区域」と「市街化調整区域」を設けることとなっている。
それ以外の区域は、通称「非線引区域」として存在する。

(都市計画法 第8条)
都市計画区域の中には「用途地域」とそれ以外の場所に「特別用途制限地域」が定められる。
これは準都市計画地域にも適用される。

市街化調整区域には通常「用途地域」は設定されないとの事であるが、法的には除外するとは書かれていないので、実際には設定されていないかも知れないが上図ではハッチングで示してある。

「用途地域」の中には「特定用途地区」が入る場合もある。

また、都市計画地域には「用途地域」以外に「高度地区又は高度利用地区」「特定街区」「防火地域又は準防火地域」「景観地区」「都市再生特別区」「風致地区」「駐車場整備地区」「臨港地区」「歴史的風土特別保存地区」その他地区が区分されるが、これらは「用途地域」に重ねて区分される場合があるようで(用途地域内に上記のxx地区が存在する場合も、用途地域外にxx地区が存在する場合もあると言うこと。)、かなり複雑なものになっている。



※上記は法令集と参考書から読み取ったもので、もし間違いがあれば指摘していただきたい。

2008/04/16

3年次の成績決算

建築設計Ⅰ-2が帰ったところで3年次分の全てのタスクが終了した。


そこで成績の中間決算。

総合評価
A:16個
B:2個{都市計画学(レポート+試験の科目)と建築設計Ⅰ-1(スクーリング)}

やるだけやったから評価はどうでも良いのだけれど、一応。
4年次はどうなるやら。

建築設計Ⅰ-2の課題が帰った

評価は「A」。

「路地が店舗であるのは良いと思う」と、そこだけは評価していただいたが、これが一体どこの街に会うデザインかと言う疑問点は書かれてしまった。確かに頭の中で街路樹のある街路を想像して、云わば勝手に想定していただけなのでこれを見せられた方はそう思うだろう。その部分はリアリティーが欠如していたと言えなくもない。具体的な場所(課題の文章に書いてあるような街を探して)を指定する方が、当たり前だが、良かっただろう。

M先生はさすが建築家であって、現実的な指摘をされている。真冬や天候の悪い日は、室内で飲食可能な空間も庇も用意していないがどうするか、個室(だけ)は壁で囲まれているが制約にならないか、窓が少ない事から日当り湿気風通し、室内が暗く無いか、パン工場に出入り口をもう一つなど。


客室を設けなかったのはこれは意図的なつもりであったが、パン屋としてはどうなのだろう? 街のパン屋を見ているとカフェのように大きなスペースを割いていても、それが青山や駅ビルのような所でない限り、それほど客が入っている気はしない。それほどのスペースを用意すると昼時以外でも集客できなければかえってリスクが大きいように感じる。個人経営のパン屋にそれが可能だろうか。そのあたりは具体的な数字が無いので何とも言えないところである。


窓の少なさ、これも書きはしなかったがその通り。まじめにパン作りをすると言うのは早朝どころか深夜2時に起きて仕事を始め、昼の2時には寝ると言う生活もある。だから空調・換気・照明は機械設備に任せることにした。小さな窓の遮光カーテンを閉めれば昼か夜かわからない方が良いかと思っていたためだ。パン屋でなくても三交代の仕事をするとそう思うのではないだろうか。そのために祖父母夫婦、夫婦の部屋は離しているが2Fにまとめ、普通のサイクルで生活するであろう子供たちは3Fに分離している。何を想定したか、ちゃんと説明を入れるべきだったと思う。


立面形状については「パンですか?」とだけ書かれていたが、これも何も説明はしなかった。確かにふっくらした屋根はパンのように見えなくも無いが、これは単なる「形」のつもりなので「?」と疑問符が付いて正解だったと思っている。


模型についてはコンセプトモデルだけだったのはやはり良くなかったと思う。ちゃんとプレゼンモデルも作るべきだったろう。コンセプトモデルは中央通路の日当りを気にして作ったもので、完全にコンセプトモデルとは思っていなかったけれど、ここはやはりプレゼンなのだからもう少し時間をかけて模型を作る必要はあったと反省するところだ。


評価は悪くはなかったが、「仕方ないな」と思われた可能性は高いだろう。次回はこの講評を参考にもう少しがんばってみよう。

2008/04/15

用途地域と関係法令

建築法規の第2課題に入った。
用途地域における建築物の用途や規模を制限する法令をチェックせよと言う課題である。

第1課題と同じように建築基準法を見ていくと、第48条にいきなり(用途地域等)と書かれている。その下からは「第一種低層住宅専用地域内においては....」と始まってしまう。これではさっぱり"用途地域"と言うものが何なのか、その定義がわからない。困ったものだ。


と思ってネットで調べると、これは建築基準法を先に見たのではダメで、「都市計画法」の言葉であってそちらから入らないといけないらしいとわかる。

なるほど、都市計画法 第8条には"地域地区"と書いてあって、それに関して都市計画法は何を決めてるよと説明されていた。第8~9条あたりにそれがある。そこに具体的には建築基準法のどこどこを見よと親切に帰されていて助かった。


と、安心してはいられないだろうと予想。なぜなら、多分その用途地域に関する単純な規制だけで建築物の形が決まるのではなくて、きっと防火や日陰やもしかしたら何か別の規制が二重三重の被さってくるかも知れないからだ。そのあたりはこの法規の位置付けがまだわかっていないのでどうなるか不安である。


誰かヒントくださいな。

木造住宅における建築法規

木造住宅における関連法規を建築基準法から調べた。

建築基準法第2章の単体規定を一通り調べ終わり、テキストを読み返してみたら困ったことに気づく。法令は全て建築基準法を元にそこから施行令、告示へと追っていけば良いのかと思っていたら、基準法本体からではなく、施行令で初めて出現する項目があるらしい。例えば飲料水の配管設備は建築基準法には出て来ず、施行令129条の2の5第3項に初めて出てくる。

こうした場合、基準法から追っていくだけでは不十分で施行令や告示も全て読んでどこに何が書かれているかを知らなければならないと言うことか。有効なINDEXが無いことになる。どうすれば良いと言うのだろう。

皆さんはどうしていますか?
単に覚えるだけ?

建築法規の勉強とは

建築法規のレポート作成中。

第1課題は一般的な木造住宅に関する法規とその内容をまとめると言う課題だ。そうなると建築基準法の第2章の単体規定を端から全て読み、関係ありそうな部分を抽出し、そこから基準法とは別にある施行令、その下の国土交通大臣告示あたりまで全て目を通すという"作業"が必要になるようだ。これはけっこう大変だ。

ポジティブな見方をすれば、初めて建築を学ぶのだから一度はそう言う面倒な事をしておけとの親心なのだろう。そんなわけでありがたくやらせていただいている。


それにしても法律の文章はわかり難い。内容以前に"解読"が必要になる。面白いことに、法令集の建築法規のテキストには文章の読み方の解説が付いている。
例えば「第xx条x項...以下○○において同じ」と書かれていたら、第xx条x項には詳しい記述が全然書かれていないのでこの「○○において同じ」と書かれている条分まで戻ってその定義を確認しなければならない。あっちを単独で読んでもわからないよと言うことを示しているらしい。

さらにおかしいのは、あっちを単独で読んでわからないから「法令集には書き込みしといた方がイイよ」まで親切に書いてくれていることだ。

こんな小学生並みの記述が法令解説書に必要なのは単(ひとえ)に法律の文章がわかり難いからでしかない。そして法令の解説本がこの世に腐るほど出回っているのもそのせいだろう。大学レベルの学生にも解読できない文章ってわけなのだ。



今度裁判員制度ができたが (これは建築法規じゃない) あれは結局法律のことなんか知らない人が割りに感情的に判断するってことになるんだろう。なぜ感情的に判断せねばならないかと言うと、やはり法律は読んでもわからないものと言う感覚があって元々そんなものを読んだりはしないのが普通だからだろう。その法律が何のためにあるのかさへ知らないのだから。自分達の法律なのに、それに詳しい専門家しかわからない状態なのである。 

だから建築基準法を学ぶにも"解読"がその勉強の多くの部分を占める。これをもっと分かりやすく書かれていたら解読より実のある勉強ができるのではないかと感じもするが。 


施主となる人が家を建てるからと言って法令集買って読む事は多分ないだろう。もしそれを買って簡単に理解できたないら法律はもっとオープンで皆のものになるだろうし施主と設計と工事関係者と役所と同じ立場で話せて風通しが良くはならないだろうか。どうなのだろう。


それに建築基準法本体は選挙で選ばれた一般人代表(国会議員)が決めるが、それに付いてくる施行例や告示は適当な手続きを経ているとは言え役人が勝手に決めている。逆に言えば国民(代表)が決めている建築上の法律は建築基準法だけと言うことだ。(それもタテマエだけだろうけれど。) 告示を出してるはずの国土交通大臣だって名前を使われるだけで建築の専門家でも研究家でもマニアですら無いのだから。


建築の法規をこうした方法で学ばせてまた専門家のヒエラルキーを再生産するのが日本の社会の特徴だろう。ここでちゃんと勉強したら建築の(閉じた)階層社会の末席にありがたく座らせていただけると言うわけだ。

建築設計Ⅲ-1スクーリング申込み

建築設計Ⅲ-1スクーリングの申込み書を送った。

5月18日、24日、25日 東京サテライト


振込み15000円
手数料120円
受講票用切手50円(買置きが無かったので)
申込書のコピー10円

合計15180円


内容は科目概要によると、比較的大きな複合施設の設計となっている。と言うことはこれを受ける前に建築計画学Ⅱのレポートを出しておいて予習とすべきだろうか? それまでには提出するつもりではあるが。

2008/04/13

自作第2号公開



10年以上前にインドネシアに造った家の概要。


これを造った時には建築について何も学んでいなかったので大工さんには、今で言うパースのようなスケッチに寸法を入れて説明していた。あちらももちろん図面を読めるわけではなかったから丁度良かったと言える。

第2号となっているのはもちろん第1号があるからだが、そちらの写真は残っていない。

2008/04/12

スキャナを買う



スキャナを買った。

100円。

一万円や千円の間違いじゃなくて百円。消費税なし。
フリーマーケットで購入。値段を見て間違いかと思ったが100円だった。

今使っているプリンタが複合機ではないので、これまで参考書のコピーは原始的ながらカメラを使ってしていた。レポートの時しかそう言うことはしないし、Picasaで傾きの補正はできるから気にしてはいなかったが、100円と言う値段で心が動いた。100円ならドライバが付属していなくても、万一動かなかったとしても後悔はしないだろうと。

しかしとりあえずちゃんと動いて使えたから良かった。但し古い機種なので解像度は期待できないが。そうだ、昔建てた家の写真なんかもコピーして置こうか。昔の写真の色はだんだんセピア色になってきているから。

建築史演習のレポートが帰る

建築史演習のレポートが帰った。

結果は「A」だった。
ほっとする。
あれだけ書いて、いや逆にあれだけ書いたからこそまだ臨場感の無い文章が心配だったからだ。とりあえず良く読んでいただいた事に安堵感あり。

特にジョグジャの伝統建築と街の構造を関連付けた視点のユニークさは評価していただいたようだ。ただ伝統建築の調査の中で柱や壁のサイズが計測されていない点、平面図が1軒分しか添付されていないなど、なお深く調査すべきだったとの指摘もあった。

確かに個人宅を計測している関係上、だいたいの平面構成を計測したり撮影で手一杯であったこともあるが、指摘はもっともだ。まあ初めての経験にしてはまずまずであったかもしれない。個人的にももう少し深く調査してみたい題材ではある。

また先生にはこの調査内容に関連する資料をレポートと同じ厚さ分コピーして同封いただいた。講評を合わせて読ませていただこうと思う。

建築設計Ⅱ-1のスクーリング受講票到着

建築設計Ⅱ-1のスクーリング受講票到着。

スクーリング日程は5月3日~5日。

設備計画学のレポート提出

設備計画学のレポートを提出した。

内容は前回までに書いた通りのもの。

選択した課題は以下。
(1)自然換気と機械換気について
(4)火気を使用する室の換気設備


郵送前にバックアップの為のコピー20枚+表紙1枚で110円。
郵送料 25円(x往復)

火気を使用する室の換気設備 その2

「火気を使用する室の換気設備」の法令について参考資料が見つかった。

参考書
「換気・空調設備技術基準・同解説」
発行 財団法人 日本建築設備・昇降機センター

この内容は換気・空調設備関係法令の詳細な解説である。
カバー範囲は建基法、建基令、告示であって、横断的に解説している。


概要
1.火気を使用していても換気設備を儲けなくて良い室が3つある。
①密閉式器具しか設置されていない部屋。
②100㎡以下の住宅か住戸で12kW以下の器具の調理室にその床面積x1/10の開口有る場合。
③調理室以外で6kW以下の器具と有効な開口有り。

このあたりはこう書いてしまうと簡単だが、「密閉式器具」とは何かとか合計12kWに合算対象器具の種類や「有効な開口」に窓は含むかなどを調べる必要がある。

2.換気設備の種類
大きく分けて、
①自然換気を用いたもの
②機械換気を用いたもの
となるが、法令ではこれらを併記しているので頭の中でまず分別する必要があるのは大変である。

さらに上記2つを細分化すると、
①-1.換気筒
①-2.煙突
①-3.フード
②-1.換気扇等
②-2.換気筒+換気扇
②-3.煙突+換気扇
②-4.フード+換気筒+換気扇
となる。

さらに、
②-4-a.火源だけを覆うフード+換気筒+換気扇
②-4-b.火源とその周囲を覆うフード+換気筒+換気扇
となる。

これらについて各々給気、排気の面積と量を規定する計算式が決められている。


分かり難いのは①自然換気における給気面積の算出方法である。
これは上に挙げた以外の参考資料においては軽くしか触れられていず、法規においてなぜ排気の計算式を用いるとされているのか、計算に使用する数値が"排気筒の"長さ、高さ、曲がり数となっているのかまではわからなかった。上の資料だけにその答えが書かれていた。

解釈としては給気口の(有効)面積と言うのは、排気通路の入り口のような扱いだと考えられる。そのため、随時開放か常時開放かの条件によってどの排気経路と見なすかが決められ、それに相当する排気筒等の面積を求める式を使用するのであるらしい。簡単には給気口の面積を出すのには排気筒の長さ、高さ、曲がり数をそのまま計算式に入れるのである。



こんな事を法令の文章だけから読み取ることは、果たしてできるものであろうか。建築のプロ向けにこんな解説本が出ている事自体、解釈が困難であると言う証明なのではないだろうか。なぜもっと分かり易く法令を書かないのだろう。こうした解説書を作る事で儲かる人たちがきっと沢山いるのではないかと勘ぐってしまう。解説本を作る出版社などどうせ役人の別働部隊だろうし。

こうして人々を煙に巻いたり恐れさせたりすると何故かそこを通過した者達はこういった面倒臭いやり方の信者になってしまうものだ。体育会系の伝統みたいなもので新しくそこに入る人間は扱かれることになっていて、そこを通過してやっとその世界の末席に座ることができる。そのうちまた後輩が入ってきて今度は同じ扱きを自分達がすることになる。

そんな世界を継続構成するためにこんなバカな文章もあるのじゃないかと思う。けっこう下らないように思える。解説書があるのならその文章をそのまま法令にしてしまえば良いようなものだ。きっと、「いやいやそうじゃないよ。そうする立派な理由と言うものがあるに違いない。」と言ってくれる先輩がいるのだろうけれど。

2008/04/10

火気を使用する室の換気設備

設備計画の中で法令を紐解く必要があるが、この部分で暗礁に乗り上げている。


火気を使用する室の換気設備について以下のように辿っていく。

法28条-3
->令20条-2-イ-(3) 給気口、給気筒の有効面積
->告示 昭45建告1826 第三-一 の内容は給気関係の規定になっている。

しかし、ここに書かれている内容は
イ......の場合、第二号ロ式によって計算した数値
などとなっている。

そこで
第二号ロ .....排気口の有効開口面積又は排気筒の有効断面積の数値
と書かれていて、給気についての計算方法を調べていると思ったらいきなり排気になってしまっている。これはどう考えたら良いのだろう。


今日は雨で再度図書館に行くことができず、ネットで調べようと思ったが出てこない。困った。誰か教えていただけませんか。

カメラを買った



2年半使ったリコーR2の調子が悪くなったので今度はニコンに浮気してみた。

買ったのはニコンのP50と言う機種。
選定条件は下記。

1.乾電池が使える事。
 ->海外旅行に少し長く行く場合には絶対に必要。充電器とプラグアダプタだけで荷物になる。
2.28mm広角で撮影できる事。
 ->建物外観を撮る場合に最低この位は必要。部屋の中を撮る場合も必要。
3.大きく無く、重くも無い事。
 ->高性能でも持って歩きたくないほどでは意味が無い。
4.ちょっとしたズームが付いている。
 ->書類、本、図表などをメモしておくのに広角だと歪みが大きいから。
 ->ちょっと遠くにいる動物などを写したいから。
5.安い事。
 ->18400円(10%ポイント付=実質16500円ほど)

全てリコーを選んだ条件と同じ。しかしリコーを買った時には建物を写すなんて想定していなかったが。あの時はソニーの寿司型カメラ(U20)がベトナム旅行前に壊れた事で買い換えたのだった。リコーはその後香港、マカオ、マレーシア、台湾といろいろ行って角はギザギザになるし印刷はもう全然見えないしよく働いたものだ。ありがとね。

だけどリコーがその後乾電池が使える一般向けカメラを発売しておいてくれなかったからニコンになってしまった、残念ながら。


ニコンの操作はリコーとはだいぶ違う。
リコーはとりあえずONしてすぐ写す。そしてそれ以上何かしたかったらメニューで調整する方式。それに対してニコンは使う人が何をしたいか"わかっている"のが前提でONにするような感じ。つまりフィルムカメラ時代のカメラを知っている人が使うのが良さそうだ。

それで自分は初心者です、とオートモード(バカチョンモード)を選ぶ。すると初めにオートモードで慣れるとそこから這い出せないようになっているらしい。そしてそれはすぐに使えなくなってしまう。リコーに慣れた身にはそれでは結局何もできないように感じるしバカチョンなのに面倒臭く感じる。その主な原因は電源OFFで設定が保存されないから。

リコーの方は現実的で変えたら変わったままにしてくれるから素人が使っていてもだんだんと慣れてきたらカメラが応えてくれる。リコーと同じことをニコンに期待する場合には、プログラムオートモードから入らなくてはならない。"プログラム"なんてところに行く初心者はいないかも知れないが、全く初心者だったらこのカメラは選ばないだろうか? 自分はカメラ初心者のつもりだったけれど、どうやらそこには収まっていないと今回ニコンに教えてもらった感がある。

リコーは入り口が1つだけれど、ニコンはスイッチをONにする前に"あなたのレベルは?"と聞かれる。中で繋がっていない入り口がいくつもあるようだ。


持った感じはリコーが"良い物"っぽい感触。ニコンは安物。写真ではニコンの方が大きく見えるけれど、幅は無いから実際持ってみるとそれほど大きくは無い。形が手に馴染むのと写す時に軽く安定して感じるのはニコン。値段は似たようなものだけれどメーカーによって考え方が違うのだろう。


ニコンはできればこれで5年位もってくれる事を祈る。
なぜならニコンもP50(生産中止になった)の次の機種のP60で広角28mmを止めてしまっていて、既に壊れると代わりが無いと言うことが決定しているからだ。



追加
ニコンに付属するCD-ROMからPCにソフトをインストールするように取説に書かれていたが、繋いだらカメラとして(ストレージではない)認識されるため何もインストールする必要はないようだ。リコーもインストールせよと書かれていたがカメラのUSBモードをマスストレージにしておけば必要なかった。無駄なサービスだと思う。

追加
ニコンには写真をつなぎ合わせてパノラマになる機能が付いていた。これは大きな建物を撮影するのに便利かもしれない。PCソフトだけでできるものもあるが、カメラが自動で露出などを変更する設定であるとあまりうまくいかない。カメラ自体が支援してくれると成功の可能性が高くなるだろう。そのうちやってみよう。

2008/04/08

大学もオープン化

京都大学オープンコースウェア

京都大学の講義がYouTubeで公開されることになった。

アメリカの大学ではもう数年前からやっていた。(iTunesのiTunesStoreの中にあるiTunesUの項目をクリック。)何と英語ながらルイス・カーン講義まである。何時日本の大学も?と思っていたところやっと始まった。嬉しいことだ。但し建築に関するものは未だ無いが。

そんな事してどうなるんだと思う人もいるかも知れないが、通信で建築を学ぶことが成立するならそれもアリだとも思う。それにこの1年間過去の偉大な建築家の書いた書物に目を通してきた中で、やはり本人の言葉を直接聞く(読む)事は重要であると思うのだ。教科書のように要領よくまるめられた言葉からでは得られない彼らの知恵と言うものは有るのだから。

次は東大か?

法規を調べる

設備計画学のレポートにも建築基準法を調べろと言う課題があったが、これは法令集だけで大丈夫ではないようだった。

「法規ではどのようになっているか」との設題に対して基準法では「xxxは...政令に定める技術的基準に従って....」と書かれているから政令の該当ページを見る。

そこには「...は国土交通大臣が定める....とする事」となっていてそのさらに詳細が書かれていない。

その「国土交通大臣が定める....」はどこに書いてあるかと言うと、「告示」と言う中に入っているらしい。

が、しかし「告示」は「法令集」の(法令編)ではなくて(告示編)に入っていて暗礁に乗り上げる。そこを見ないと具体的な数字が分からないので課題が求めている"必要換気量"までたどり着く事ができないとわかる。


しかし、さすが21世紀はインターネットの時代だ。あの仕事が遅い我が日本政府も法令位はインターネットで検索できるようになっている。だが何故か告示の部分はまだ各省庁個別に検索せねばならないようだが。

国土交通省 告示・通達データベース
法令データ提供システム e-Gov

自然換気と機械換気

4年次の最初科目は設備計画学である。
レポートの課題に取り組んでいる。


「自然換気」と「機械換気」
これは去年の建築環境工学の内容と重なっているのでそちらのテキスト(図解住居学5「住まいの県境」彰国社)に詳しい事が書かれている。だからそれほど難しい内容ではないと思われる。


この2つの換気方式の違いもテキストを読めば書かれているが、どちらかと言えばメカニカルな内容が多いようだ。もちろんそれもきちんと押さえておくべきだがその他に気付いたところもある。

①建築物の形状やデザインに与える影響
自然換気の場合には法的な問題で一定量の大きな開口が必要であったり、所定の能力を発揮させるには壁面圧力を考慮して開口位置を選ぶ必要がある事から建物全体の形状やデザインに与える影響は小さくないだろう。開口をデザインに取り入れている建物もあるほど。機械換気ではそれが少ないと考えられる。

②管理形態の問題
ビルでは施主が設備管理をどう運用するつもりであるのかは大きな問題だろう。用途が固定的で使用時間が限られている場合などでは設備を集中させて管理も一元化できるだろうが、用途も管理者もわからない賃貸スペースの多いビルであれば部屋毎の個別設備にするしか無いと考えられる。

③高層建築での自然換気
以前は超高層ビルでは風が強いために自然換気ができないと考えられてきた。しかし現在は省エネルギー、炭素排出量を考えてそれも見直されるようになってきているそうだ。
ブリーゼタワー 大阪西梅田
人と環境にやさしい超高層ビル -汐留タワー-


参考書
「空気調和換気設備 -建築設備3-」朝倉書店
「初めての建築法規」<建築のテキスト>編集委員会 学芸出版社

その他資料
ロスナイ技術資料 -MITSUBISHI(PDF)

月の建築

「月の建築」タイトルだけ見ると何かロマンチックな印象を受ける。書いていて本人がそう思うのだけれど、残念ながら今回はそう言う話題ではない。


先日、卒研のテーマを考えている時に「(3)月と宇宙空間に住む」と書いた。が、今大変なことが判明。それはこの記事だ。

月の地震はマグニチュード5レベルがなんと10分間も続く -GIGAZINE

元ネタはこれらしい。
Moonquakes -NASA

これでは気軽に月に建築などと言ってはいられない。
地震国日本の技術をもってしてもM5レベルが10分と言う途方も無くすごい地震では新しい技術開発が伴わなければとても造れるものではないのではないかと想像する。実際はどうなのだろう。しかも時々雪やヒョウどころではなくて隕石が降ってくる。

しかしきっと世の中にはこう言う建築を研究している人はいるのだろうな。

2008/04/07

卒業研究履修申請書を送る

「卒業研究履修申請書」を送った。

テーマは検討中のままでも良いらしいので前回書いた中なら3つをイラスト入りで簡単に書いておいた。また後から考えようと思う。

卒業研究のテーマは その3

その後の情報では卒業研究履修申請書の研究内容欄は検討中のままでも良いとの事。検討中のまま出してしまおうかとも考え始めた。

しかしさらに1つ考えてみた。


(9)家の解体
ずっと以前、日本は大家族で住んでいた。これは家と言う制度の存続や生産活動がその構成員に拠っていたと言うような事情によると考えられる。それが近代になって家と言う制度自体の存続よりも夫婦の生活が重視されるなどで核家族となり、現在は個人の生活が継続できれば結婚すらしなくて良いような状態に近くなってきている。

できちゃった結婚も現在のような古い時代の法律が無くなったり、夫婦別姓が認められるようになれば、子供の福祉と結婚を別に考えるようになるかも知れない。そうなれば本当に個人の生活は家から自由になるのではないだろうか。家から自由と言うのは家族の制度的枠組から自由であるとともに、物理的な家からも自由と言う意味にもなり得るので必然的に建築物にも反映される可能性が高いだろう。

それは個人が家族全員の幸せと相容れない個人の幸せを追求する方向が重視されるために、現在で言う家族は距離を置いてバラバラに生活すると言う事だ。その代わりに幸せの価値観が似ている別の個人との距離を近くして集合的に住居するのはどうだろう。例えば、秋葉原のオタクの人達は個々別々に集まって来るがアイドルなどの中心目標物ができると自然に集団となる。あれほどでは無くともそれに近い集まり方を考えても良いだろう。

家屋の中は1人か2人のためにフルセットのキッチンは必要ではないし、人が居ないのだから何かのために個室も必要ではない。これでは普通のワンルームマンションのようであるが、共通する何かを持った人達の集合住居とするのであればゲストハウスやシェアルームのような形態に近づく事も考えられる。


これは考えているうちに先日卒研展で見たM氏の作品"individualistic apartment"に似てきてしまうようだ。


(10)?????

2008/04/06

卒業研究のテーマは その2

(5)日本のリゾート
GWや年末などに海外旅行をする人は多い。その中には短い時間にしてもハワイや地中海岸、アジア地区などの海外リゾート地に行く人たちもいる。だが、よく考えてみると日本にはリゾートらしいリゾート地がほとんど無い。世界で有数のお金持ちの国であるにも関わらず。

労働の形態からリゾートでゆったりするほど時間が取れ無いこともあるだろう。ならばなおの事、国内の近場にリゾートがあっても良いはずだ。それに最近は円が安い(USドルに対してではなくて、その他の外貨に対して)ので外国人が日本を求めて観光旅行に来ている。それでも日本には日本らしいリゾートが無い。お金をかけてたまに造られるリゾートっぽいものはどこかの国のまがい物のようなものだったりする。

ホテルは観光のために宿泊するだけのものでそこで長く豊かな時間を過ごす事はほとんど無い。有って温泉か最近ではスパみたいなものが置かれるだけだ。居るだけで価値がある空間とは思えない。

こう言う事を考えていると、日本らしい日本とはどんなものだろうと言うような昔の建築家同士の議論などが蘇ってくる。

うーん、このテーマは選ばないだろうなあ。


(6)東京の運河に住むボートハウス
この国では人間は基本的に自由と言うことになっているのでどこに住んでも良さそうなものであるが、水の上に住むのは以外に行われていない。日本では係留できる場所は漁業用がほとんどであって未整備であろうと考えられる。東京は埋立地が多く運河が多いがそれは現在単なる川のような扱いとなっている。

ヨーロッパには運河に細長いボートハウスを浮かべて住んでいる人は多い。ボートであることを除けば中身は日本で言う狭小住宅であろう。狭小と言っても地上のそれと異なってスラム化しそうな小ささとは違う。

こう言うものを日本でも、住居としての係留地とボートの両方を考えてみるのはどうだろう。これはちょっと憧れる住み方だ。


(7)街にリビング
介護や高齢者の保健のような問題が現役世代の問題と切り離して、または対立するものとして論じられる場合が多いように思う。それは現役世代がまだ自分はそちら側の人ではないと言うように思うからだと考えられるのだが、よく見ればそれは地続きなのである。と、こう言ってもそんなの当たり前であると理解はしていても実感は無いのが実情だろう。

もし自分が介護や介助を受けなければならない立場になったらどうだろう。足腰の自由度が減って一人で動けなくなったとしたら。家族がケアマネージャにプランを立ててもらい、それに従って家にヘルパーが数時間程度来るか、もう少し重い場合には毎日車で誰かが迎えに来るだろう。そうなれば知らない場所に連れて行かれ皆で歌を歌いましょうとかそう言うちょっと想像したくない生活が突如として始まる可能性がある。

問題なのは"突如"始まると言うところだ。現役世代でも学生であっても突然知らない事務所で働けと言われたり、新学期に新しいクラスで勉強しなければならない場合の緊張は誰でも相当大きなものであると思う。それが年齢を重ねてから突如、と言うことになるとこれはもう想像を絶する苦痛ではなかろうか。

そうなる前に、と言うのはまだ誰の助けも必要ないうちに街にある"リビング"で近所の人々や趣味の合う人たちと時間を過ごすとする。自宅でする事もないからと言ってテレビをボーっと見ていてはいけない。そうしてもし介助が必要になったら介護施設のような特別な場所に"入れられる"のではなく、慣れた街のリビングに最小限の介助で連れて行ってもらうとどうだろう。少しの変化は有っても今までと同じパターンで生活ができる。ショックは少なくて済むかもしれない。

今でも公民館などはあるのであるが、何だか充分ではないような気がする。それはその場がやはり生活の中の場所でなくて特別なイベントの場所であるからだろうか。リビングではないだろう。

パリの老人が毎日自宅でなく街のカフェで時間を過ごすと言うような風景がある。彼らは街を自分の居所と思っているのだろうか。カフェを自分のリビングとし、公園を庭とし、つまり家の延長であるのだろうか。(ル・コルビュジエがそんな事を言っていた。)

日本ではカフェはお客さんになって使わせてもらう場所であるからリビング感覚ではないと思うし、街全体は自分の安心できるテリトリーと感じてはいないのではないか。どこか構えた心理が働いていて、そこで出会った人となかなか気軽に話はできないし、世間体を気にしたりもしている。どちらかと言えば観光客のようなものだろう。

街をリビングにするには何が必要なのか?


(8)田舎に住む
シンプルなタイトルである。そう言うことに焦点をあてた雑誌もあるし、田舎暮らしに憧れる人たちも一定数以上はいる。しかし、日本で実際に起こっている事は都市部への集中であり、田舎へのリターンはメジャーには成りえていない。インターネットができて日本中何処に住んでも情報格差は無くなるだろう、教育格差も無くなるだろうと言われた時代があった。(もう過去だ。)IBMがTVCMでアリゾナあたりの砂漠でも世界規模のビジネスができるように宣伝していたが、実際の企業家達は六本木に住んでいる。

未だに東京あたりに集まるのは戦後と同じで何も変っていない。オラが村に新幹線の駅をと陳情に来る人達は新幹線と高速道路が出来て若者がそれを村を出て行くために利用しているだけだと未だに気付かない。

田舎に住むと言うより、都会に集中しないで分散して住むと言う事をシンプルに真面目に考えるのも面白いのではないだろうか。(どこか特定の地域を再生するのではない。)


(9)?????

2008/04/05

卒業研究のテーマは

「卒業研究履修申請書」を4月25日までに送らなければならないが、そこに現在検討している卒研の内容を書く欄があった。"検討している"とあるので確実にそれをと言う事でも無さそうだが、わざわざ記入欄が設けられていることを考えると、どちらでも良いような事を書くわけにはいかないように思えてくる。困ったものだ。


そこで、月曜日(7日)には発送したいのでどういった内容にしようかと考えている。
①あまりライバルの居ないと思われるテーマであること。
 (これは普通か?)
②最終的に"形で勝負"になりそうなものは避けたい。
 (形で勝負もアリだと思う。しかしこれは自らの趣味として。)
③評価はどうでも良いと思って。
 (理解されようとして一般的になるより特徴あるものに。)



ちょっと考えて、こんなのはどうだろう。
(1)人間を飼う方法
自然との共生と言ったような場合、既に人間のつくり上げた都市に自然の要素を導入して改良を加えると言うのは現実的な発想だと思う。そう言うのはよく見るように思う。しかし、そこに導入される自然の要素は人間にとって都合の良い部分だけである。例えば木をたくさん植えるがその木が好きな虫は来て欲しくは無いと思うだろうし、増して猿がぶら下がっていたらニュースになる。都市よりももっと山間部に近いところでの共生を想定していても山から猪が下りてきたりする事までは想定外ではないだろうか。

それならいっそのこと、通常人間が住まない場所で人間を不満無く生かす方法と言うのはどうだろう。バイオスフィアのように生物としての人間の生存を検証するための実験は行われているが、それとは違って非人工的な場所においても"社会的に"人間が生きる条件を考えると言うような事。

以前モグラは暗いところで無いとストレスが溜って死んでしまうと言われていたが、現在ではモグラの身体のサイズに合った通路があれば明るくても生きていかれる事がわかっている。人間は森を切り開いて地面の上に建物を造って生きるものであるが、ジャングルのような所で自然条件をあまり変えないままに現在の文化的、社会的な人間生活が送れるような条件はあるかと言うような意味。


(2)シャツのような建築
だいたいの人間は服を着ている。服は人間の直近の周辺環境をある程度過ごしやすいように整えてくれるものだ。だが、服では整えられない環境変化に対しては建築物で対処している。ホームレスの人達もダンボールやブルーシートの被覆を使用している。もし、服がもっと完璧な被覆であったら、逆の言い方をすれば建築物が服のようだったらどうだろう。

人間は寝たくなったらどこででも眠れるし、雨が降っても雪が降っても何でもない。暑くも寒くもない。30年ローンを払って家を買う必要も無い。ただ、家族との団欒はいつでもキャンプファイヤーを囲むような形になるだろうから西部劇を見ているようになってしまう。都市は単に人がうろうろ多く集まっている所と言うことになる。景観と言う言葉の意味もだいぶ違ってくるだろう。


(3)月と宇宙空間に住む
そろそろこれを考えておいても良いのではないだろうか。これを真面目に考えておかないと宇宙での人間の棲家はきっと機械エンジニアの仕事になってしまうだろう。近代の前哨戦で技術者による大きな鉄骨造の塔や橋や建築がたくさんできたのと同じ事が起こるはずだ。


(4)オープンソース日本の家
建築は個々に設計されて個々に違う物と言うことになっている。住宅メーカー製の住宅であれば個々のメーカーの技術やメーカーが決めた部品とともに買う事になり、大工さんに頼めば大工さんなりのノウハウによってある意味自動的に建て方は決まってしまう部分があるから素人である施主は間取や仕上げを指定するだけに近い状態ではないかと思われる。

そこで設計をオープンソース化して施主が自ら組み直すことができるようにしておいてはどうだろうか。敷地が広い場合はここを延ばす、2階や3階にしたい時には柱はこれを使う、そのときに窓はどうすると言うように分かり易くしておく。(そう言うPCソフトがあるような気がするが。)そして出来た家の図面は公開し、後の人のために住み心地や注意点を添付する。

海外で日本ブームのようなものもあるので全てネット上で公開したら世界中の人にとって興味深いものになるかも知れない。世界中で日本家屋が改良されローカライズされるように仕口などの仕様も公開しておく。(全くの素人考えの域を出ない。だからと言って住宅の価格が安くなると言う物でもないだろう。)


(5)?????

それ誰かが既にやってるよ、と思ったら教えていただきたい。

Worst of Me

このブログも1年を超えた。
長くなると何を書いたのか振り返って読むのも大変である。そこで自選集ラベルを作ってみた。ラベル名は"Worst of Me"とした。レポート等の参考として読むに値しないものだけを集めている。現在は16記事。これ以外にもあったかも知れ無いがざっと見ただけなので抜けているかもしれない。

こうして読み返してみると、レポートには書いたがここには大事な事があまり書かれていないように思う。残念ながら。

2008/04/03

禁欲的

また東京は赤坂に新しい再開発スポットが出現して、それが例によってテレビ局が入っていることもあって大きく報道されている。少し前に六本木にも2ヶ所、東京駅の目の前にも、汐留にも、そしてもう忘れてしまっているけれどあちらこちらにその手のものが出来ている。

新名所ではあるが、建物物の外見からはそれほど目立つものではないように思う。と言うよりけっこうつまらない。


「ヨーロッパ建築案内3」を眺めているとハンガリーの項にイムレ・マコヴェッツなる建築家が立てたものが幾つか出て来る。こう言う建築家はやっぱり普通じゃない。念が強いと言うのか何かそう言ったものが一見してあるように見える。何かを祈ったり願ったりすると必然的に降りて来る形とでも言うのだろうか。こう言う建築物であれば近所に新名所が出来ても埋もれてしまう可能性は低いだろうと思う。

近所では夜景で有名な香港。香港の九龍から見た香港島の建物郡、あれは絶対に見られる事を意識して造られている。その上隣のライバル会社のビルより風水上絶対有利になるようにも気遣ってデザインされている。あんなに現代的なビルでもやはり念や祈りがあるように感じる。だから何年経ってもわざわざ見に行く人が多いのかも知れない。


その点、東京の新名所は新しいライバルが出来ると必ず埋もれてしまう。埋もれないためには常に新しいイベントを用意して宣伝にお金をかけなければならないだろう。1年経って行ってみるとあの行列したお店が人知れず無くなっているのはよくある事だ。結局、本当の意味で「必要無かったんじゃないの?」と言うことだろう。何事もブームで終わるらしい。うまい事に東京は人口が多いし地方から観光客も来る。だからちょっと宣伝すれば一時的には人が来る。しかし必要なわけではないから忘れられる。


ガウディの造ったサグラダ・ファミリアが建築家の死後でもずっと造り続けられているのは有名な話。あれもやっぱり念だろうか。そういったものを今の東京に求めるとすればどこだろう。そしてこれからそう言う建物はどれだけできるだろうか。最近の建築家が建てたかなり特徴ある建物にしても、どちらかと言えば意匠と構造の間を行き来している風にしか見えず、イムレ・マコヴェッツの作品などに比べたら現代日本の多くの建物はあまりにも禁欲的過ぎるのではないだろうか。

2008/04/01

履修状況連絡票が来た

履修状況連絡票には19年度登録科目に加えて新たに20年度の科目が追加されていた。送った履修登録の通り間違いなかった。未だ3月中に送った建築史演習の評価が付いておらず、残念。

決算

1年間で学費がどれだけかかったかを簡単に集計してみた。

(1)19年度分として大学に支払った額(入学金、学費、スクーリング費用、切手など)
40万円弱

(2)教材費(紙、平行定規、関数電卓、本)
4万円程

(3)その他支出(PC、旅費、机など)
48.5万円程

(4)19年度合計
92万円程


(1)には4年次分の学費と既に申し込んだスクーリングの費用は含まれていない。
(3)で大きいのはパソコン。これはCADができるものを持っていなかったので新規購入27万円。また建築史演習でインドネシアに行ったため、これが旅費とビザ費(各2名分)、カメラのメモリーカードなどで15万円弱(1人だけなら7.5万円ほどで済む計算)。この2つでほとんどを占めている。図面のための机は5000円の通販だし、本は良い図書館があるので極力買わない方針なのでほとんど無し。また(3)には美術館見学費用と皆さんとの飲み会費も含まれる。もしパソコンも持っていれば1年間で50万円あれば足りたかもしれない。

建築設計Ⅰ-2提出


建築設計Ⅰ-2の課題を提出した。

パン屋にとって重要なのはパン屋自信であるが、それよりもお客さんが大事であるので、お客さんのための空間を先にデザインしてる。だからタイトルは「xxxxのパン屋」ではなく、「隙間-パン屋のあるすきま-」となっている。

家としての機能についても少し変ったデザインをしてみた。先日このアイデアのイラスト描いておいたが、石庭のように固定された機能とその周辺にある流動的な空間配置を試みた。(いろいろ言いたい事もあるがここでは省略。)

外観からはパン屋さんのようには見えないと思う。外側にパン屋の部分は全く露出していない。これは以前の黒川紀章の研究を反映してもいるし、正月の初詣客の観察も反映させているつもり。だからどうしても反対側に突き抜ける空の抜けた通路が必要だった。

平面図は建築設計Ⅰ-1(スクーリング)の時の作品に似ている(知っている人には)と思われるかも知れないが、これでもこれが8案目で発想は全く別物のつもり。似ているのは後から気付いた。