建築を考えていくうちに、どうしても突き当たる所に「美」の問題がありそうに思う。
前回、建築造形Ⅰのスクーリングで先生(もちろん現役建築家)に問うたところ、どうも現代の建築では「建築家は自分自身の美観を信じる」と言うことらしかった。この前の建築史の試験に出た「装飾を主題にする建築様式」と「非装飾」においては、装飾主題の場合はやはり個人の美観、非装飾では普遍的な美(比例)と対立していた。最近読んでいるル・コルビュジエについてはもちろん比例である。
結局それはどちらを採用するかと言うことであって、つまり建築史上では「流行」なのかも知れない。もちろん建築史と言っても、日本における建築の「美」、アジアやその他地域の「美」については何故かほとんど触れられていないのであるが。
そこで必ず出てくるのが「パタン・ランゲージ」だ。パタン・ランゲージがある街並みだからと言ってそれが必ず「美」と結びつくかと言えば、「わからない」としか言いようが無い。「比例」を一つのパタン・ランゲージだと考えれば「美」の一つと言えなくもないが。
ただ、外観に何らかの統一性を持つ街並みは「良い」ように感じる。
旧街道の宿場町や京都町や街並みは「良い」ように思う。これは街並みに限らない。綺麗に円錐状に刈り込まれた銀杏の並木、玩具店の店先にある箱の中に並んだ100個もの子豚の人形、果物屋店頭に並んだ琵琶やリンゴ、飛行機で上空から見たプランテーション農場の椰子の木などなど、よろず似たような物が綺麗に並んであるパタンを成していると「良い」。
これは「良い」のであって「美」ではないかもしれない。
絵画作品の「美」にはこういったパタンはあまり無い。アンディー・ウォーホルの作品などにはあるようだが。彫刻作品にはあると思う。
それで、今後読んでみたい本を見つけた。
「パタン・ランゲージ」C・アレグザンダー 鹿島出版会(SDライブラリにもあり)
「パタンランゲージによる住宅の建設」C・アレグザンダー 鹿島出版会(SDライブラリにもあり)
「パタン・ランゲージによる住まいづくり」中埜 博 井上書院
また上記「パタン・ランゲージ」を基に川越市の景観ルールが作られたとの事なので、そちらも実際に見てみたい。
自主協定の景観ルールで町並み保存
しかし、これは大学の科目内容とは全く関係ない。道草を食うだけだ。
変更
「アレクサンダー」ではなく「アレグザンダー」が正解なので訂正。
2 件のコメント:
残念ながら最近の話題にはついていけません。
勉強不足を実感します。
川越は比較的家から近いので、よかったら誘って下さい。
パターンランゲージの話は、その時教えて欲しいです。
その企画に、池袋のフランク・ロイドの自由学園「明日館」もプラスしませんか?
フランク・ロイドの自由学園「明日館」
ぜひ行きたいです。
巨匠関係はまだル・コルビュジエしか調べていませんから。
せんたろーさん勉強のスピード速いですね。私は今ここで引っかかっています。
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