2007/07/13

建築構造学Ⅰの試験の予習

建築構造学の試験の予習をしている。
テキストだけでは解決できない問題がけっこう有るようだ。かなり調べないとマズい。それなのに明日から3日間スクーリングがあるので中断しなければならないとは.....


試験の出題範囲にはテキストだけで解決できない問題がいくつかある。

●木造の継手については絵をみただけでは実際にどうやって使うのか、形の違いがどう性能の違いに繋がるのかなどがわからない。

参考資料
http://www.kyoto.zaq.ne.jp/araki/kyomachiya/kigumi/
http://www.10sei.com/t01.html

●鉄筋コンクリートの「つりあい鉄筋比」もテキストには無い項目。
概念としてはそれほど難しくはないようだけれど、これを実際に計算で求めるのはかなり複雑な思考が必用らしい。どこからどこまでを有効な断面積と見るか、それによって中立線がどこになるのかと言うような事。

参考資料
http://www.htokai.ac.jp/DA/wtnb/bit/wds/a20700/data/kk201_05.pdf

●鉄骨構造の高力ボルトと溶接の併用継手

間違い易い事に「併用」と「混用」と言う2種類があるらしい。
「併用」は高力ボルトと溶接に並列に力が伝わる方法。
「混用」は直列に力がかかる。これはテキストに出ている溶接で構成されたダイヤフラムにウェブを高力ボルトで取り付けるような方式のことらしい。

参考資料
http://www.teikoku-seibyo.com/info/faq/faq_02.html

●溶接の欠陥
1.ブローホール、ピット
溶接金属内部の気泡。ピットは表面に開口している場合。
原因:シールド不良、脱酸剤不足、母材表面の錆やメッキやプライマーの表面付着、溶接材料中の水分。
対策:母材表面のクリーニング。

2.低温割れ
溶接後に冷却(200℃以下)してから発生する割れ。(数時間~数十時間)
原因: 
 ①溶接熱による溶接熱影響部の硬化が大きいこと。(組成の変質による)
 ②硬化部に一定値以上の応力が作用すること。
 ③一定値以上の水素が存在すること。
対策:予熱、後熱、溶接棒の乾燥と脱水素処理。

3.高温割れ
溶接中または直後に発生する割れ。
原因:成分の偏析による凝固温度の低下と溶接時に発生する収縮応力。
対策:不純物元素の低減、溶接速度低下。

4.融合不良(溶け込み不足)
溶接境界の一部に未溶融部分が残存すること。
原因:電流、電圧不足、溶接速度が速い。
対策:電流、電圧を上げる。または溶接速度低下。

5.アンダーカット
母材の一部がえぐれた状態のもの。
原因:電流過多。溶接速度が速い。
対策:電流低下。速度低下。

6.オーバーラップ
溶融金属が母材を溶融することなく硬化した状態。
原因:電流が少ない。速度が遅い。
対策:電流上昇。速度を上昇。

7.スラグ巻き込み
溶融金属中にスラグが残留した状態。
原因:溶融金属の流動、スラグの粘性、アークの不安定。
対策:スラグの除去など。

8.のど厚不足
9.のど厚過大
10.脚長不足


参考資料
http://www-it.jwes.or.jp/qa/details.jsp?pg_no=0050010050
http://www.watanabesato.co.jp/pavements/knowledges/csteel.html


●異種基礎の併用
これは基本的にはするべきでないと言うことが法的に決められているとのこと。
しかし、しなければならない場合も多くあるらしい。

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