2007/07/12

姉歯マンション解体中



姉歯物件マンションにシートが掛けられて解体工事が始まっていましたが、今日はハンマードリルの轟音が聞こえてきました。どうやら構造部分の解体が始まったようです。地震があれば危ないと言うことで壊されてしまうのは仕方ないのですが、何とももったいないものです。



ずっと以前の石油危機などいろいろあってリサイクル促進のような動きが始めて世の中に出てきた時代、そんな時代でも車が欲しい人がいて車を作って生きている人や会社があるわけです。その頃のモーターショーでは自動車メーカーさんは自動車の燃費が良くなった事や排気ガスがきれいになった事で先進性をアピールしていました。

ショーが終わると、各自動車メーカーのブースには解体作業員がやってきて展示に使ったデコレーションを全てトラックに載せられるまで細かく破壊し運び出していました。そんな中でダイムラー社だけはそのショーに使った機材全てを畳んで持って帰りました。他でまた使うためです。ショーが終わってのことですから見ているのは関係者や工事業者しかいないわけで、そんな事は宣伝にも何にもなりませんけれども。


ちょっと想像力を働かせて考えれば、作るは壊すにほぼ100%繋がっていて、それは人間の死亡率が100%であるのと同じです。建物を作ると言う責任の中には壊すとか片付けると言う責任も50%は含まれるのだろうと思います。さて、この姉歯マンションの瓦礫はどこに埋められるのでしょうか。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

orang-u さんの提言は、奥が深いですね。


もう30年ぐらい前から、メルセデスは
きちんと考えていたんですね。さすが
ドイツ人ですね。

さて、建築の分野でも最近ドイツに負けた
ことがあります。それは、ソーラーシステ
ムの導入数です。

今まで日本がトップだったのに、ドイツ人が
「こりゃいい」と思った瞬間に、合理的な
彼らは、それを躊躇なく採用していくんですね。

本当に、知的な人たちです。ドイツ人って。

少々当初のイニシャルコストが高くても、
再利用や持続可能性のある資源を選んで利用し、最終的には大きな利益を得ていく。

これが重要なんでしょうね。
我々も学ばなければ、、、。