2007/11/11

「都市のイメージ」 -ケヴィン・リンチ

時間が無いのでざっと読んでみた。
なので、これから書く内容は本書の理解に必ず役立つと思うべきでは無い。



ケヴィン・リンチは都市を視覚的に扱う試みを行っている。

例えば、ル・コルビュジエは人間の生活に関連付けた「意味」として扱っていて、これとはある意味対照的である。(通常ル・コルビュジエの建築は視覚的な特徴を強調される事が多い(四角さを言われたりする事など)が意味から理解すべきではないか。余談。)

また、C・アレグザンダーのように細かな形態上の語彙と文法を抽出する方法とも異なっていて、都市そのもののマクロな形態を多くの人々の心に残る印象に投影したエレメントとして扱っている。これは多くの人に共通するその都市の印象、パブリック・イメージの発見を基にしている。

ケヴィン・リンチは都市をあたかも一つの部屋のインテリアをデザインするような感覚で扱うようである。これは一時的な模様替えと言った静的なものでなく、時間的にも随時変化することも想定している。また謙虚にもそのパブリック・イメージだけで都市のデザインができるのでは無いとも言う。

0 件のコメント: