2007/09/17

CADⅠスクーリング 3日目



今日でやっとCADⅠが終了した。
写真は設計した部屋のパーティションの図。

CADの操作についてだけ評価されるのかと思ったら、描いた図面の内容までしっかり見られたのには驚いた。昨日までコマンドの練習をやっていたので今日中に設計が完成するかどうか自信が持てなかったがどうにか完成できて良かった。


課題は既存の形が特徴的な有名建築物のインフィル設計。
短時間で完成するために、実際にはあり得ないほどシンプルにしてみた。その中で気をつけた事は、その特徴的な形状故に成立するプランであって、狭いので全体が一つに見え、意図せずできてしまう小さな隅っこのような部分を極力減らす事であった。

また、階段のような移動(と言うどうしようもない必要)のためだけの物は上下階ともに無駄になるのでそれ以外の機能(具体的には書かないが)を加えて部屋の一部分にした。これによって東側窓から階段の斜面に沿って光が入る効果も有りだったと思う。また夕刻に使う風呂はやはり西向きだろうとも思ったのでそうした。

使う人間を想定せよとの事だったので、完全に中年夫婦2人とし、年に1人2人?、来るか来ないかわからない友人や親戚などの外来者も完全に無視した。

図面完成時には消してしまったが部屋の中央に中心線を想定し、その軸を実は重要視してもいた。これは建築でなく、機械設計の方法を使用したつもり。描く自分に規制を設けて芯がブレないように考えてみた。家具も建具も全て寸法規制されていたから実際には作れないかもしれない。

実際に作れないかもしれないことはその他にも有る。階段位置が梁にかかっていて、梁を移動すると言う大工事が必要になった。何しろ建築の常識を知らないまま描いている図面だから仕方ない。(先生によれば、実際の住宅で梁を移動する事もあるらしい。)

また、階段をかなり広くしたので使う材料の事を無視してしまっている。どうにか作れるとしても無駄にコストがかかるだろうし、階段下の支柱が必要かなど、構造にも影響するだろう。

実際に作られない設計だから許していただくとしよう。



その他
人間がどの位の幅の通路やドアの隙間を通ることができるのか、トイレの幅、階段の高さ、天井の高さなど、普通にしている動作とその寸法の体感を常に意識しておかないと、いざ設計となった時にかなり悩む。法的な最低限でなくて、何mmが良いのかと言う、当たり前のことだろうけれど普通に生活する上でそんな事を意識することはなかったのだから。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

最近の怒涛のブログupに、
orang-uさんの建築熱がうかがえます。

CADⅠのスクーリングお疲れ様でした。
みんなの作品が色々見れて面白かったですね。
課題を作成するのは大変だけれども、
レイアウトを色々考えるのは、
ちょっと、建築家気分で楽しいです。

orang-uさんは、先生からの講評があり、
とても羨ましかったです。
自分の作品も、どこが駄目なのかなど、
少しでも話してもらえると、
とても参考になったと思います。

でも、スクーリングが終わっていくと、
ほっとするけれど、ちょっと寂しくもなります。

orang-u さんのコメント...

CADⅠは楽しかったですね。(終わってから言うことですが。)

講評については多少でも注目されるのは嬉しいものですね。でもこれが終わりの始まりにもなり得ると思うので注意した方が良いように思っています。

一見して少しでも分かってもらえると言うことは従来あるパターンに嵌っているからかも知れません。あのルイス・カーンだって理解されたのは50歳超えてから。その作品だって評論家以外からの評価は散々なものですから、今現在どう言われるかは実はあまり関係ないような気がしています。

建築家に評価される建築が一般人に愛されるとは限りませんよね。評価の低いディズニーランドの方が多くの人に喜ばれている事実もありますし、高齢者向けの住宅なんて実感できる人でないとわかりませんよ。

匿名 さんのコメント...

評価って難しいですね。

他人の評価を気にせず、
自分の信念を貫く。

でも、もし、このまま設計者になったら、
職人さんに「この曲線、作るの大変だから直線にするよ!」と言われて、
何にも言えず、
中途半端な作品が出来てしまう気がします。

自分のデザインに自身が持てる。
そして、他人を説得できる信念と信知識。
これも、学生時代に出来るだけ学んでおきたいですね。

orang-u さんのコメント...

線1本1本に理由がないとだめかもしれませんね。その理由が設計者のわがままなのか説明可能なものなのかで分かれるのでしょうか。
建築家を建築独裁者と言う人もいますね。他人の生活が変ってしまいますから。