8月23日に書いた「ディズニーから」に関連する記事が朝日新聞に出ていたので載せておく。
建築の装飾について -asahi.com:住まいのお役立ちコラム
要約
イスタンブール、プラハ、ウィーンの3都市はいずれも世界遺産になっている。プラハとウィーンは「装飾都市」、「仮面都市」といってもいいほどに装飾に満ちている。
一方で、戦後日本の建築デザイン教育では「装飾」は否定されていて、骨組みや素材をそのままの形で表現する「構造表現主義」「素材表現主義」ともいうべき二元論が根幹となった。ディズニーランドのような「張りぼて」あるいは「書き割り」はタブーであることはもちろん、装飾過剰な日光東照宮を「否」、架構と素材が素直に表現され抽象的な幾何学デザインを持つ桂離宮を「是」としている。
実はそれらヨーロッパの建築様式のルーツは、実は古代ギリシャにあり、プラハやウィーンの伝統的とは何ら関係ないものだ。つまりディズニーの「張りぼて」と同じなのである。にも関わらず建築装飾は、宗教や文化や時代を超えた味わい深い感動的なメッセージを感じさせる。
著者:染谷正弘(そめや・まさひろ)
建築家、住環境研究家
(株)デザインショップ・アーキテクツ代表、文化女子大学講師
・シティア(2002年、我孫子)
・横浜タワーリングスクエアー(2003年)
・リボンシティ・レジデンンス(2004年、川口)
・アパートメンツ西麻布(2005年)
・コロンブス・シティ(2006年、幕張)
この問題は考えれば考えるほど分からなくなる。
ミース「誰もが使える建築の言語を作りたい。」
建築家A「ありがとうございます。私もグラスボックスを作ります。」
建築家B「私も四角いのを作ります。」
この瞬間にもう近代建築はフェイクになった。過去のものになった。この後の人たちは皆人まね猿に過ぎなくて、近代建築の装飾を身につけたい看板建築作家だ。ディズニーランドで偽城や偽山を設計しているのと変わらない。あのミケランジェロだって同じだ。ローマやギリシャの真似しかしていないと言えなくもない。
何かのスタイルを身に付けるのがタブーだったら今生きている建築家のほとんどが切腹だろう。でなければディズニーに就職するしかない。
開き直って「アヒル派」宣言でもしよう。
Viva Duckism !
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