2007/09/19

見えない建築



銀座から徒歩で新橋に歩いていくとこんな特徴ある建物でも全く視界に入らない。
新橋駅に着いて振り返って驚く。あれ?!今来た道にこんなものがあったのか、と。

人間の視界は自分で思うよりとても狭い。知っている街でもたまに空を見上げると何十年もずっとそこにあったであろう物が珍しく感じられる事もしばしばだ。そう思うと、大きな建物の特徴的な外観にどれだけ価値があるか疑問だ。

近くまで行って、中に入って使う人にはその外観は関係ない。遠くにいる人はその外観を眺められるけれどもその人の生活はその建物とは関係ない。それならば特徴ある外観は看板なのか、道しるべなのか。

平面形状に特徴ある建物にも言える。こちらは道しるべにもならない。豊洲のららぽーとはドックに船が数隻停泊した形になっているが、あくまでも平面図上の話。迷子になりそうになって案内図を見るまでそれに気付かないだろう。こう言う事に何の意味があるのか。

これと同じ意味で安藤ストリートを見に行ってみたい。


(あくまで一般的な話。どっちも両立する建物もあるかと思う。)

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