2007/09/18

ハリボテ建築 -アンバサダーHotel



ディズニーランドには行かず、アンバサダーホテルを見てきた。
同じホテルがほぼ同じデザインで香港ディズニーランドにあるが、香港の方がずっと良いように思う。

どうも日本人には底抜けの明るさは似合わないようで、建物が似ていてもそれをさらに飾ろうとする心が無いのかも知れない。中国人はスナップ写真を撮るときに、まるで女優さんか俳優さんがグラビア撮影してる風のポーズを(恥ずかしげも無く)とるが、日本人はピースサインと笑い顔だけだ。香港と日本のこの2つのホテルにはまさにそんな違いを感じる。舞浜のこちらは何となくソツ無く、イヤミ無く出来ていても華やかさが感じられない。


香港のこのホテルに泊まった印象が悪くなかった。そこで日本ではどんなものだろうと思って確認しに行った。そしてこのハリボテを現代建築論に書いてみようかとも。なぜなら、好印象を与える建築がハリボテであるなら、建築としてそれがタブーであっても現実を認める事も必要と思ったからだ。

あのパタンランゲージを採用して再生された川越の商店街もよく見ればハリボテで、それを目当てに多くの人が訪れる。その構造はディズニーと変わりない。あちらはC.アレグザンダーの理論があって建築的には注目される存在で、ディズニーは商業主義のハリボテとしてタブー視される。この違いはいったい何なんだろう?

この写真の付け柱(ジャイアント・オーダーだ!)と川越の江戸末期風鉄骨建築に違いは全く無いと思うのだけれど。

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