気温が下がってきているのに暑い。ウェット式の紙ワイパーで階段を下まで拭いてきただけで暑い。それにしてもこの街の空気は悪い。毎日掃除したとしても床はすぐにザラついてくる。フローリングを歩いた足で風呂場の濡れた床に足を置くと、水に黒い汚れが滲む。
昔は工場もトラックも黒い煙を吐いてこの街の空を一面灰色に染めていたようだが、今は青空も見えてだいぶ改善はされている。それでもやはりこの状態はひどい。こんなところでも、まだ移り住もうとする人がたくさん居るのはどうしてだろう。
今時、戸建て住宅は皆小さい。小さいから3階建ては普通だ。3階建てであれば当然階段がある。階段は、踏板と蹴込板と側桁の交わる部分が重箱の隅のようになっている。この部分が1段に左右2ヶ所ある。1階と2階の間にこれが13x2=26ヶ所、3階まであればその倍の52ヶ所ある。この部分にはどうしてもホコリが溜まる。
なぜなら、空気の流れは角で遅くなる。流速が遅くなると風に乗って来たホコリは背中を押されなくなるからポトリと床に落ちてしまう。こうして隅にはホコリが集まってくる。
これを掃除するのはたいへんな事だ。高齢になって手足の動きが今ほどでなくなったらどうすれば良いのだろう。階段の上り下りがたいへんになると言うのに、それを掃除して周らなくてはならないとは。どんなに良い家を建ててもこの問題はオマケとして絶対に付いてくるだろう。
隅の無い家はできないだろうか。
・ウナギの寝床状で細長く、向こう側とこちら側に大きな開口部があって空気の流速が絶対に落ちない家。
・土地が小さい場合はそれを巻貝のように巻けば、カーブの内側の流速は落ちるけれど重いホコリは流速の速い外側に移動するからこれでも良いだろう。巻貝の中心部から時々エアを吹けば家全体のホコリを外に出せるかもしれない。
・床はホコリにもバリアフリーにしてやる必要がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿