Imagine Peace Towerが10月9日に公開されたそうだ。
先日受けた建築デザイン論で「象徴」の問題があったが、これはとても直接的な答えだろう。さすがオノ・ヨーコ。
彼女の作品が以前、横浜のMM21に展示されていたのを思い出す。貨物列車を機関銃で撃ちまくって空いた穴から光の筋が発散している。貨物車の上方にも一際太い光が放射されており、中から音が聞こえると言うものだった。オノ・ヨーコと言う人が前衛芸術家だとは知っていたが、前衛と言うだけあって何かわけのわからない事を考えてわけのわからない表現をする人だと思っていたが、それを見て見方が180度変った。
今の日本は景気が悪くても以前ほど裕福ではなくても、世界から見れば不幸とは言えない状況にあって、あまり問題もなく生きていかれる。だから個人にも音楽にも芸術一般にもそして人生にも切実なテーマは感じられない。強いて問題を挙げるとしたらテーマが無いと言う問題があるだけだろう。
外国では芸術のテーマとして貧困があり抑圧があり圧政があり死がある。そう言う意味で、オノ・ヨーコは本当に世界で生きている人なんだなあと思う。枠を超えられないと言うだけの問題しか無い日本の芸術や建築は幸せかも知れない。
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