2007/09/18

MIKIMOTO Ginza2ビル



今各所で評価の良い伊東豊雄氏のMIKIMOTO銀座2ビルを見てきた。

これは見た目が骨格とも言える構造なのでハリボテではない。
中に入ると確かにどこにも柱が無く、隅まで同じ厚さの壁でできているので中を有効に使えると言う意味では理にかなっているかもしれない。そう言うことを考えてインテリアをデザインしたのかしないのか、良くわからなかったが、ミキモトがその空間を広々と有効に使えているようには見えなかった。窓の形が変である以外、外見から想像できるそれよりずっと内部は普通だ。使う人と建物の外見はあまり関係ないと言った印象だ。少し残念。

この写真でも分かるように、最近多いガラス張りビルよりも確かに目立つ事は確かだ。有楽町駅のホームからも目立つ。けれど、これが銀座に合っているかと言われれば、そうれは難しい問題だと言うしかない。

フランク・ロイド・ライト的な意味で有機的と言う事を考えるなら、これが銀座と言う街の一部であって不可分な物と言えるのかどうか? その答えは時間が決めるものかもしれないが、少なくとも今の自分にはわからない。他人がやらない事を試してみたと言う部分に関しては賞賛に値するとは思う。(構造的には2x4住宅や自動車のように壁構造なので開口部を広くとりたい場合にいくらか制限が出てくるのだろうか。もっと床面積の大きなビルでの挑戦に期待したい。)


追加
写真の奥に一つ前の記事に挙げたデビアス銀座ビルが少しだけ見える。隣のビルも敷地ぎりぎりで建てているので凹んでいる分、目立たなくなってしまっている。銀座と言うところは目立ちたがり屋さんがとことん目立たない場所なのである。

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