卒業研究の事前調査票に書いた卒業研究にしようと思う内容。
「都市のあいまいな構成の可能性」
都市はあらゆるカテゴリーに分割された建築と土木構築物の集合体である。
学校、病院、コミュニティセンター、図書館、道路、公園、役所、商業ビル、オフィスビル、その他多くの何らかの名前の付いた物がモザイク状に隙間無く敷き詰められる形で構成されている。建築は一般にそう言ったカテゴリー毎に造られるものである。
これは人間生活の時間や人間の機能を総体として見て、ある共通点を元に切り分ける分割志向的考え方から来ているものではないだろうか。
例えば、学校と言うシステムでは複数の子供達を教室に集めて授業が行われる。それは何故かと問うた時、答えは「効率」ではないだろうか。一 人の先生が35人~40人の子供に知識を分け与える効率を、我々は無意識に選んでいると思うのだ。
この方法はケアセンター、役所、病院、公園、会社その他全てのシステムにおいても行われている。それは選ぶ余地が無いほどに無意識に普通に行われていて、そのシステムに従って建築もカテゴリー分けされて造られる。
ただそれは、一人の人間の人生と言う視点で考えた場合に、そのカテゴリー分割は時として苦痛を伴うものになる。
例えば、一所懸命やっていた仕事が定年で辞めざるを得ない場合、加齢や身体の衰えでケア施設を利用せねばならなくなった場合、学校を卒業して就職して初めての場所で仕事をする場合などである。そう言った苦痛は人生のあらゆる場面に存在していて、それは仕方ない事として受け入れられている。
昔、人が狩や農業で暮らしていた時代にはこのような苦痛はもっと少なかったのではないだろうか。これは現代の人間が受け入れるべき事なのか。そしてそれを緩和する方法はあるのか。あるとすれば都市はもっと境目の緩やかなものになるべきなのではないだろうかと言ったような事を考えたい。
以上
かなり抽象的な書き方になっているが、前日の記事の要約、または続きのようなもの。
日本人は苦痛に耐えるのが美徳になってしまっていて、痛みを感じることに麻痺してしまっているのだと思う。だから苦痛であっても受け入れてしまう。それが自然なやり方と信じて疑わない。
GWは過ぎたが、5月1日のメーデーは毎年必ずやってきて、それはGWの中央に居座っていて動こうと言う気配は全くない。メーデーがあると言うことは、その日をまたいで家族や自分の都合でどこかに行くとか何か楽しいことをすると言うことができない人達が一定数はいると言うことだ。そう言った簡単な苦痛でさへも、もう何十年も我々は取り除く事に成功していない。毎朝の満員電車だってそうだ。あれはもう当たり前のものになっていて、取り除くことは不可能と考えられている節さへある。下手すれば30年以上同じ満員電車に乗って通勤しなければならないかもしれないのにだ。外国のある国だったら暴動が起きていることだろうに。
そう言うことをそのままにしておいても、それを前提に建築と言うものは成立するものらしい。それは経済の論理やその他いろいろな都合によるものなのだろう。
ただ、健康で若くて力のあるうちはそれでも良いだろうが、歳をとってからの苦痛はどうか。とても耐えられないと思う。日が経ったと言うだけで勝手にやってくる新しい日常は、その中身が有用なものであっても、少なくとも慣れなければならない、新しい人と1から関係を築かなければならない苦痛はあるだろう。
そう言う苦痛を緩やかにできないものだろうかと思う。群れ成す動物なのに別々の箱で飼われているように思えるのだ。歳とったらきっと介護施設と言う箱に入ったり、病院と言う箱に入ったりいろいろ新しい箱を紹介されたりするだろうが、そこでいちいち愛想振りまいてうまくやっていかなければならないなんて、考えただけで苦痛だ。何で無邪気にそんな箱を街に置いておくのだろう。
2 件のコメント:
そうですね
だから みな
縄文人に帰ればいいのですよ
家づくりから 米作り 食い物づくり
縄文人は みんな自分でやっていた
あまりに 分業化がすすんで
かえって 人間が 機械みたいに ぶつ切りになっちまって
肩の力ぬいて
何が本当に 何のためにって
縄文人に帰って はじめから出直ししかないじゃないですか
環境や 自然が
人間に訴えているのは
もう いじめないでくれと
やさしく生きてくれと
3万人も自殺者を出さないでくれと
そんなことじゃないでしょうか
だったら 縄文人に帰って
そぼくに 身の丈にあった生活をすれば
心もあたたかい
おラングさん
そうじゃありませんか?
マンキー
これは・・・
たいへんなレベルの課題に取り組むんですね。
学士のレベルではないと思いますが、orang-uさんならこのくらいやらないと、余してしまうでしょうね。
成果物がどんなものになるのか、イメージできませんが、たしかにこれは論文の可能性が高いかな?
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