2007/06/22

建築計画学Ⅰ試験の予習

明日はいよいよ初めての試験なので予習をしておこうと思う。

注意:自分で勉強したい人はここから下は見ない方が良いかもしれません。
テキストに出ている内容の箇条書きだけでたいしたものではありませんから、見たからどうなるってほどの物でもないです。

(注意:内容には多分間違いがあります。間違いの指摘は大歓迎。)





第1設題
アノニマス建築(テキスト:第4章 風土と建築)
●アノニマス建築の定義
建築家の手によらず無名の人々によって造られた建築のこと。
インターナショナルスタイルとは対照的。風土的、無名的、自然発生的、土着的。自然条件、地理、歴史、文化などの影響もある。
●特徴
歴史的に積み上げられた生活の知恵や技術の試行錯誤の結果として、経験的な規則性がある。その地域独特の秩序や固有の原理によってその建築方法や外観などが規定されている。
●材料
その地方に自生する植物や産出する鉱物などを使用する。これにより永続的に生活を営む事が可能となっている。またエネルギー消費が少ない傾向にある。



第2設題
人口の構成比と住宅計画(テキスト:第6章 社会と建築)
産業構造の変化->家族構成や人口構成の変化->住宅計画の変化。
●農業中心であった時代
全構成員が一体感ある生活。
->広間を中心に仕切り(プライバシー)少ない。子供多い。
->農業生産に必要な空間も備える。
●工業化時代
都市への人口集中。核家族化(夫婦+子供)を中心とした生活。子供少ない。夫は昼間仕事、子供は学校、同居しながら生活がバラバラ。
->nLDK。面積小。部屋数が多く個別生活重視のプラン。
●高齢化時代(将来)
住居者自身で自己充足不能。介護、介助、その他外部サービスや地域社会にある代替機能に家の機能を置き換える必要あり。
->何らかの方法で「外に開かれた住宅」となる。
->住宅を社会ストックとして考えるなら現在の住人が必要としなくても「外に開く」機能を考慮すべき。



第3設題
健康と建築環境(テキスト:第8章 健康と建築)
これはテキストの内容そのまま。但しテキストには「社会的福祉の状態」について具体的言及が無いようなので、「となり近所、地域社会との良好な関係を築くことができるよう、プライバシーや助けを必要とする場合への配慮が必要」かと思う。



第4設題
視知覚(テキスト:第11章 空間と知覚)
大きく分けて2方向から。
(1)使用者への配慮
(2)計画する側の留意

(1)使用者への配慮
●充分な明るさが必要
●暗順応、明順応に注意
●盲班の存在に注意
●奥行知覚に注意
(これは+面として狭い空間を広く見せることで精神的ゆとりをもたらす。-面として傾斜誤認などがある。)
●高齢者・身障者への配慮

(2)計画する側の留意
●プルキエン現象
●色の面積効果
●奥行知覚
いずれも紙面での設計段階と実物が異なる可能性あり。



第5設題
人と人、人と物の距離とアフォーダンス(テキスト:第12章 空間と人間の行動)
建築は使用者がその空間を快適に感じ、その使用目的を達することができるよう機能的かつ安全なものでなければならないが、アフォーダンスと言う性質を利用することで人と人、人と物の距離が適切なものとなるように計画せねばならない。
(具体例はテキスト)



第6設題
長屋、テラスハウス、コーポラティブハウス(テキスト:第29章 居住系)
●類似点
3者ともに集合住宅。
●相違点
コーポラティブハウスは建築上の形態ではなく「供給方法」による分類。
テラスハウスと長屋は現在はほぼ同じ意味で使用されている、水平方向に区分された集合住宅で各戸の玄関が直接外部に接しているもの。
テラスハウスは共有または個別のテラスを有するのを特徴とし、両側面の壁を共有する一戸建住宅の集合と言う意味合いが強い。



第7設題
成長する家(テキスト:第16章 成長と変化の計画)
建築に対する要求は年が経過するとともに変化する。
その要因
●家族構成の変化(人数の増減、子供の成長、居住者高齢化など)
●建築自体の問題(老朽化など)
●時代環境変化(流行、生活スタイル、生活レベルの変化など)

成長の方法(既存建築物)
●しつらえを変える
間仕切り、カーテン、照明器具の交換など。
●用途変更
利用価値の無い空間を新たな利用価値のあるものへコンバージョン。
●増改築
寿命を迎えた設備を外す、新しい設備やユニットを取り付け、増築、改築など。

成長を見込んだ計画
●スケルトンインフィル
●プロセス・プランニング
●モジュラー・プランニング
●メタボリズム



第8設題
動作寸法と建築計画(テキスト:第18章 寸法の計画)
動作しても危険でないこと。
動作がスムースに行えること。
高齢者、身障者、子供などハンディキャップある人にも考慮する。



第9設題
事故と対策(テキスト:第20章 建築物における事故と安全計画)
これはテキストの内容そのまま。



第10設題
C.H.ジョーンズの方法(テキスト:第24章 設計方法論)
設計を完成させるプロセスは大きく分けて2通りがある。
(1)Glass-Box Method(P.E.R.T.やD.E.R.T.)
(2)Black-Box Method(ブレイン・ストーミング、KJ法、BS法)

「C.H.ジョーンズの方法」は両者の良いところをとって構成した方法。

(1)のP.E.R.T.は決定したプロセスを進行するのに適す。D.E.R.T.はP.E.R.T.を元に設計プロセスに合うように改良したもので、プロセス中の意志決定イベント、フィードバックなどを設けている。直線的に進行するには良いが現実に存在する限界を超えてアイデアを出す事は難しい。

(2)は現実の限界や規制、条件にとらわれない自由な発想を引き出すことができるが、どうどう巡りに陥ってしまい、結果を出すことが難しくなる場合がある。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

どうも初めまして。
私もこの春からASU建築科に通っている通信学部の学生です。
試験問題の回答を検索していてヒットしました。
いろいろ勉強されていますね!刺激を受けました。
ブログを読んだのですが、東京の方ですか?
私は出身は東京なのですが、現在名古屋に住んでいるのでこちらでスクーリングを受けています。お会い機会はなさそうですね。

orang-u さんのコメント...

私は東京で試験もスクーリングも受けています。このCHジョーンズが検索に引っかかるようですね。よく言われるんですよ。

でも私も本読みながらやっているので間違いがあるかも知れないので参考程度と考えてくださいね。

最近はできるだけ自分の意見とか見方だけを書くようにしているんですが、いろいろ語り合えると嬉しいです。できればいろいろお話する機会を持ちたいですね。

orang-u さんのコメント...

tatsuokaさん

ところでAUS通信建築のメーリングリストかmixiには入っていますか?もし未だでしたら入ってみませんか。

メーリングリストは下記から参加できます。
http://groups.yahoo.co.jp/group/asu2006/

mixiもお望みならメーリングリストの後でご案内します。どっちも50名程度入っています。