NHK教育TV
「新日曜美術館~近代建築の父 ル・コルビュジエの真実~」が放送されていました。
(再放送あり。今夜20:00~21:00)
森美術館でやっている「ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡」に連動した内容です。普段写真と言う固定した視点からしか見られない建築を実際に歩いたようにして見られるののが良いと思います。
ル・コルビュジエの建築を(写真で)見る時に、まずその「四角さ」を見てしまう。その「四角さ」と「モダニズム」を結びつけてしまうところに見る我々の限界があったのではないだろうか。そして「住むための機械」と言う言葉を聞くことで一種の固定観念ができてしまうのかもしれない。さらには同時代のミース建築、そのちょっと前のライト建築やキュービズムがそれを補強する。
ル・コルビュジエの描いた絵、その建築における比例を総合して観るときに、ルネサンス後期のパラディオを思わないわけにはいかない。モチーフに対して自由すぎると言われても、異様と思われても、そこに一貫してあるのはやはり何時でも「比例」であり「美学」なのであって、現在的な定義における建築と言うものではないように感じられる。
だからル・コルビュジエの建築に「四角さ」を見てはいけないのではないだろうか。
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