「アンドレア・パラディオ」についてのレポートがようやくまとまった。
このレポートをまとめるのに苦労したのは「何がローマ的で何が建築家オリジナルなのか」という基礎知識が全く無かった事に尽きる。写真や図面を見てもどこがどう工夫されているのか、ローマ時代の建築とルネサンス建築の区別も分からないのだからまさに致命的。
しかも、それが力学的にどうか等と言う現代人に普通理解できる話ではなくて、「美」などと言うところから入るのでなお意味不明になる。写真を見てそれが威厳たっぷりなのか、女性的優しさなのか、検討もつかない。
「アンドレア・パラディオ」
1.時代背景
パラディオはルネサンス後期の建築家である。マニエリスムの時代。
パラディオの態度
パラディオ自身から見ればローマ的「美」の原則論を貫く姿勢が重要なのであり、単に自由勝手にに改変しているとは考えてはいない。むしろその反対。マニエリスムと同視して良いとも思えない。パラディオはローマ建築の正統なる後継者を自認していたのではないか。
2.建築理論
「理論」ばかりでなく実用的で総合的な知識体系。
美の追求
パラディオ建築の中心になるものは「普遍的美」の追求にある。
調和比例の中に美が存在する。自然の法則の中の美を求める態度。
実務的要素
彼が30歳まで建築家ではなく石工であった事が関係しているのか。
材料、施工、間取、実用性、気候、建築主に似つかわしい装飾などを提起。
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