サンピアン川崎へ取材に行った。
この施設の面白いところは、あまり無い。
が、少しはある。
この建物を見ると1つの大きな塊に見えるが、実は北側半分と南側半分にキレイに分かれている。中で行き来できるのは、基本的には1Fロビーにおいてのみだ。ロビーでもガラス扉を閉めると完全に行き来できない状態になる。つまり、この建物はコーヒーの実(種)のような構造になっている。1個の赤い実の中に2個のコーヒー豆が入っているようなものだ。
なぜかと言うと、それは北側の大ホールと南側のコミュニティ施設部分とで、営業時間が違うからだろう。それにホールとコミュニティ施設では管理者も違う。HPを見ても一見してそこまではわからないが、これはインタビューして判明した。指定管理者が全体を管理しながら市や他の団体に又貸ししている構造なのだ。
ただし、又貸ししていない部分もあって、そちらは貸室と自主企画講座での営業を行っている。また1Fレストラン、喫茶、売店はさらに民間企業へ再委託した形となっている。
「労働会館」この厳しい名前の由来は、川崎市が労働者の街である証拠なのだ。いや、今となっては労働者の街であった、と過去形で言うべきだろう。工場撤退と工場労働者の減少、その跡地に巨大マンションが建ち、川崎の色もだいぶ変わった。今は文化の街を強調しているが、果たしてそうかどうかはわからない。どうも特色の無い街になってきている気がする。煙モクモクよりはマシだろうが。
労働者が減少すると、この労働会館の利用者は減る。ホール以外は年あたり10%以上も減少しているらしい。
以下は分析に用いた図の一部。
簡単に利用の流れを図にしてみた。
サービス圏域。
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