2008/07/03

規制と根性

柵の設置義務付けで学校の天窓事故をなくせ -ケンプラッツ

人命が無くなると言うことは重大である。
だからその度に法は厳しくなる。それは世の中を平和な状態に保つ方法としては簡単で実効性あるものだ。

ならば、学校と言う建築物のプロトタイプを法に盛り込んでしまってはいかがか。
つまり建築家はもう学校を考える必要が無い状態とするのである。これまでの事故データを全て収集して事故率の一番低い建築物の要素だけを組み合わせて仕様と図面にする。そしてそれ以上の事は何もしないのだ。そうすれば事故に関する限りほとんど無くなるかもしれない。ハード面ではこれで完成。

ソフト面では保護者、自治体、教員、教育委員会など関係者がその責務を自覚し、安全管理やしつけがおろそかにならないよう常に肝に銘じるだけで良い。


とてもお気楽な結論。これで誰も死ななくて済むのならこんなに良い事はない。


ハード面が法規制、ソフト面が根性論、それだけで誰も死なないのである。
素晴らしいとしか言いようが無い。


ついでに、自殺防止策として建築物の高さは2階までとし屋上に上がれるものは禁止しよう。道路は転んでも怪我しないゴム製に統一、ドアははさまれると危ないから必ず20㎝だけ隙間ができるものにしてはどうだろう。



我々日本人は人の命のような重大な事を考える場合にはどうも思考停止してしまうようだ。自分の職分の中のことであっても他人に任せる癖がついてしまっている。例えば法のようなものに。

そして最後は根性論である。仕事場で問題が起こった時によくある「充分な注意」朝礼などでの「周知徹底」で済ませる事は多い。そんな場合、必ずまた同じ問題は起きる。起きてから「注意喚起はしていた」となる。そして「さらに徹底」だ。日本ではこう言ったやり方も(ハードに対する)「ソフト」なのだ。

根性論でない、本当のソフトの枠組みを考えることが必要ではないだろうか。そうでなければ我々は永久に法令集を太らせ続けるのだろう。

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