土質と地盤改良工法の間をつなぐ事がなかなかできないでいる。
資料によればいろいろな理論が提案されていて、検証もされている事がわかるが、それらには学問としての重大な欠点があるように思われる。
「学問としての」と言うのは、どうも人間は地盤と言う1つのものを取り扱うのに1つのすっきりした理論や一般解をもって望みたいと言う欲求が強すぎるような気がするからである。であるから、砂の性質と粘土の性質と言う範囲では個別に砂の理論があり、そして粘土の理論があるのだが、それをまとめて「地盤」にしてしまうと砂と粘土を混ぜて扱いたくなってしまうようなのだ。
確かに実際の地盤の中には砂と粘土とその他の鉱物や水は混じって存在するものなのだが、混じり方だって均一に混じっているわけではなく、層を成していたり傾いていたりしている。さらにそこに建築物を置く事にしてかかる力は3次元方向に広がってかかるわけだからなお複雑である。これをどうしても1つの式に還元して考えたいとしても無理だとしか思えない。
とりあえず、地面の中身が混ざり物であろうと層を成していようとそこに使われる地盤改良工法はだいたい適当と思われる方法を1つだけ選択してやっているのだろうと想像するので、参考資料は学問的なものより実務的なものを選ぶできだっただろうか。
明日また図書館で検索してみようかと思う。
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