建築設計Ⅱ-1 |
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模型と図面の問題。
スクーリングでは時間が少ないのでエスキスを描いて、図面と模型を作ってその1サイクルで完成になってしまう。本当に時間が無い。
始めに図面をばっちり描いてしまうと、後で模型で修正した分がフィードバックできなく(する時間が無く)なってしまうと分かっていたので、図面はだいたいの位置関係だけにして模型作りを優先して進めた。案の定、模型を作っていたら柱の位置その他、たくさんの修正が出てきた。こう言うのはやっぱり場数を踏んでいないので効率的にやるのは大変だ。一応、M先生の助言に従って建築設計Ⅰ-2から模型優先で進めるようにはしているが、段取りが大変は大変。
材料の用意の問題。
たまたま他の課題用に模型材料をけっこう多めに持っていて良かった。大学が用意してくれたのは図面用ケント紙と3mm厚のスチレンボードだけだった。
いくら構造のことは二の次で良いと言われても、壁厚や床スラブ厚がある程度合っていないとプロポーションがおかしくなるし、模型を図面に反映し切れないと思う。特に今回の樹木状の柱のようなものを採用する場合は天井と床の位置関係はとても重要になる。そうでなくても、模型でこれが良いと決めた位置を定規で測る場合に、壁からXXXXmmと測定するが、実物のイメージと違ってしまっては模型の意味が無くなる。それに壁厚がいいかげんだと、図面に反映する時にも数ミリの調整がかなりややこしい。
3mm厚のスチレンボードで外壁を作ってしまうと、1:50スケールでは150mmの壁となり、木造住宅の壁をビルに使っているようなもので、けっこう空間がスカスカに思えるのじゃないかと思う。今回メインに使った5mm厚でもちょっとどうかな?と思っていた。
そんなわけで、これからこのスクーリングを受ける人はスチレンボードなどの材料だけはたくさん買っておくべきでしょう。3mm厚だけだと頭の中で修正して考えるのが難しいと思うよ。そして私のような模型初心者なら、できれば先に誰かに頼むかオープン教室で先生にお願いするでもして一度は模型作りを体験しておくと良いです。
光の問題。
たまたま、壁に画用紙を貼ったらそこに反射した光が室内に映って光の動線のようなものが模型の上で分かるようになった。これをしなかったら室内の光がどこから入ったものなのかわからず、単に明るいか暗いかだけになってしまって大きな壁面の説得力が無かったかもしれない。ラッキーだった。これ、次回も使おう。
与件の問題。
だいたい建築物を造れと言う場合には与件と言うようなものが細々と付いてくるものだ。当たり前だけれど。しかし、これは適当に読んだら忘れてしまうことにしている。この建物はこう言う用途に使うからあれとこれとそれが必要って、そんなの当たり前だろ、ってそれで忘れる。主用途だけ分かればそんな事はこっちで考えるよ。
今回もそうで、やっぱり与件があったけど、全部忘れて全体を1つのものにしてしまった。だって、これ以上絶対に必要なものって無いだろうと思ったから。細かい事言い始めたら、エアコンの室外機を置くところとか、換気に必要な開口はどの窓を想定するかとかいろいろあって、とてもスタディモデルでできる範囲じゃない。そこへんは後で専門家に相談しますって事で許してください。
場所の意味について。
建築をするには土地が必要で、その土地を読む必要がある、と、どこかの書物に書いてあった。これはその通りに愚直にやるべきだと思う。良いものを造るためなんてカッコいい事を言える身分じゃないから、乏しいアイデアを搾り出すための引き出しのツマミのようなものとして。
今回調べたのは時間が無かったので全部ネットの情報だけ。特にそこに建てられている建築物と通りの写真。少なかったけれど、裏通りの写真。それに同じ用途の建物の賃貸料相場。
場所のイメージは、先端的とか流行とかいろいろ簡単な言葉があったけれど、それをそのまま採用してしまうと流行を垂れ流してる雑誌と同じような表現になってしまうのでさらに意味を噛み砕いて考えてみた。たまたま行った事のある場所で助かった。イメージし易い場所を課題に選んでくれたのだと思われる。
どんなものを造りたいかって問題。
「何考えてるか分からない」ってのを造りたい。
今現在簡単に解釈されるようなのは、きっと未来には何の役にも立たないだろうから。説明を聞いてやっと、そう言う考え方もあるのか!と言われるものを造りたい。でもその前に、何だこりゃ?って注目されなきゃダメだけど。
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