長くかかっていた伊東豊雄論がほぼまとまった。
内容は前回書いた分析を、実際の建築の方から遡ったものにした。そうでなければ説得力が出ないであろう。逆に実物からであると論理的にまとめ難い。その上、伊東建築は年代によってポイントが変化していて、一貫した説明でまとめる事が難しい。そこでここ10年の新しいもの絞って書くことにした。
ポイントが変化していると言うのは、同じように見える手法であっても本人の思いに違いがあって、それを一つの表現としてしまうのは正確とは言えないように思うのである。人間は成長するものであるから、その人の一生を全て一つの記号として扱うのは失礼と言うものであろう。ル・コルビュジエのようにどこで切っても割りと一貫性の保たれている人間は少ないのが普通だ。
そして、現代建築論の次のターゲットは誰のどんな建築にしたら良いだろうか。やはり時節柄、黒川紀章であろうか。明日、伊東豊雄に関する資料を図書館に返して考えることにする。
4 件のコメント:
伊藤豊雄さんの調査お疲れ様でした。
突然失礼かと思いますが、よければorang-u+aさんの好きな建築家を教えていただけませんでしょうか?
ちなみに私は「谷口吉生さん」です。
追伸:
黒川記章さん、お亡くなりになられ本当にショックです。世界に誇れる建築家を一人なくしてしまいましたね。
黒川氏のことは残念ですね。
世界を見てきて東京はこれじゃいけないと思っていたように感じます。
好きな建築家ってよく聞かれますけれど、あまり考えたことないんですよね。それにそんなに多くを知らないんですよ。そのうち好きな建築家ができたら書かせていただきますよ。
谷口吉生氏はすっきりした建築ですね。大胆にすっきり。迷いの無い人の建物って感じがします。実際はどうか私にはわからないのですが、第一印象で。
谷口吉生さんを「大胆にすっきり」とは、うまいこといいますね。性格まではわかりませんが、私も迷いのない人のような感じがします。
洗練された上品さも感じます。きっと品の良いお方なんでしょうね。
orang-u+aさん、今のところ好きな建築家はいないのですね。半年足らずでここまで掘り下げて勉強されていて本当に尊敬します。私も負けないよう頑張ります。
追伸:
ヘルツォーク&ド・ムーロンも好きです。
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