2008/09/13

模型をつくりながら


卒業制作の模型をつくり始めた。
始めたと言っても、敷地が広く既存建築物が多いので、国土地理院の地図をラスタ画像にエクスポートしたものをCAD上で外形線だけにしてA1(より長尺)x2枚にプリントしたところまででかなりの時間がかかった。

ラスタ画像を自動でベクター画像にできるソフトもオンラインサービスもあったが、画像サイズが馬鹿が付くほど大きいためかできなくて仕方なくCADによる手動作業となってしまった。

夜なのでその敷地に乗せる物のアイデアを練っているが、どうにも思い浮かばない。こう言う時になると自分の身体がストレスに弱いのだとわかる。目が乾いてきて全身に疲れを感じる。昔からそんなものだとあきらめるしか無いが。

模型は今のところ900x1000サイズの予定。明日、土台となる発泡スチロール厚板を買いに行こう。ホームセンターは朝9時開店だ。


ところで、模型の自分が制作しない部分(既存建物)の表現方法はだいたい決まってきた。川崎の猥雑(わいざつ)さを表すのが重要だ。いくらスタディ模型でも、スチレンボードの白いままではどうしても川崎にはならないだろう。最も、最後まで「美しいもの」など作るつもりは全く無い。美しくて行儀が良くて整っていてまとまりのあるものなんて無理。それに作った時から類型されたタイプの名前で呼ばれるようなのもダメ。


造形上のコンセプトは他人の作ったものを主人公にする、と言うような事。敷地に自分の作ったものだけ置いて目立つのは当たり前。何かをどうにかして、他人の作った、それも今まで評価されたり見られたりしなかったものを主人公にすること。どちらかと言えば景観デザインのやり方に近いかも知れない。

しかし、その方法が思いつかない。

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