「ヒンドゥ教の建築」と言う本から東南アジアのヒンドゥ建築の特徴の概要を簡単にまとめた。
東南アジアのヒンドゥ建築の特徴
建築物の特徴
1.形態を宇宙論その他の思弁に結び合せる試みがある。統合的である。
2.神話上の観念を表現する配置構成となっている。
3.軸線的な平面計画と厳密な東西南北配置である。
4.国王の首都との結合。国の支配者を神と同一視する傾向にあり、神の居場所かつ国王の霊堂である。
5.露壇式寺院と宇宙の聖山、メール山に見立てている。
地域
1.カンボジア
~4世紀のフナン王朝
2.バリ
11世紀~ゴア・ガジャ、グヌン・カウィ
14世紀のブサキ寺院
3.ジャワ
(中部ジャワ)
シャイレーンドラ朝
8~9世紀
ディエン、グドン・ソンゴの山地(インドの影響)
->以後仏教寺院が建てられる。ボロブドール
9~10世紀
ロロ・ジョングラン(再びヒンドゥとなる。)
(東部ジャワ)
シンガサーリ朝
10~13世紀
マランのキダル寺院(独自の造形へ発展)
シンゴサリ寺院
マジャパヒト王朝
14世紀
パナタラン(王の霊堂の意味が強くなる。)
参考資料
「ヒンドゥ教の建築 -ヒンドゥ寺院の意味と形態-」ジョージ・ミッチェル 鹿島出版会
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