「マレー人の住まい」と言う本から、主題とは異なるが東南アジアの住居調査の視点について簡単にその項目をあげてみた。
A.建物本体についての着目点
1.平面上の構成
敷地面に対して用途別の部屋や別棟の位置に法則があるか。
2.床面の高さ
用途毎に床面の高さに差があるか。また、全体の床面の高さの違い。
3.細工
部分や全体の色や意匠などに傾向があるか。
4.材料
特定の部位に特定の決まった材料を用いているか。
5.立面の意匠
屋根の形状などに傾向があるか。
6.方向
全体または入り口が特定の方向を向くか。
a.東西南北、b.メッカの方向、c.山川海の方向、d.太陽の方向
B.周辺情報
1.地震や天候の特徴。
2.工事の専門職の存在。
3.家族構成の特徴。
4.相続関係の特徴。
5.宗教、儀式。
6.工事コスト。
7.材料コスト。
a.地元材、b.輸入材、c.流行
8.寸法体系。
9.法的制約。
本書はマレー人(マレーシアに住む1民族)の伝統的住まいの特徴とその生活について概要をまとめたものであるが、近隣国のでの調査の参考になる可能性があると思い読んでみた。
参考書
「マレー人の住まい」フィリップ・ギブス 学芸出版社
同時に参考にしたもの
「アジア都市建築史」より「ヴァナキュラー建築の世界 p21~p63」布野修司 昭和堂
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