2007/04/18

解体される歴史的建造物

最近、近代の歴史的建造物が解体される例が多くなっているようです。

こう言った情報は新聞などのマスコミよりもブログやWeb上の方に情報が豊富のようです。マスコミはどこに新しいショッピング、レジャースポットができたと言ったお金になる情報の方が重要なのかもしれません。スポンサーも付きますし。古いビルの解体ではそうはいきませんから、仕方ないのでしょうか。

三信ビルディング-Wikipedia
三信ビル保存プロジェクト

中銀カプセルタワービル-Wikipedia

東京女子大学レーモンド建築 東寮・体育館を活かす会

壊されていく、近代建築・・・ tansei.net


ではいったい、ビルはどの程度の耐用年数があるのかについてはこちらに記述がありました。

建築学会声明97.12
「同時期に建設された建築物が半分になる年数を寿命と提起した場合、約38年から40年程度」だそうです。日本では近代的なビルが作られてからそれほど歴史が経過していませんからこの数字は実際にビルがどの程度解体されているかを表したものです。物理的にどれだけ耐久性があるかと言う数字ではありません。それはわからないのかもしれません。


もっと古い江戸時代以前の建物であれば歴史的建造物と言う事で保存される可能性はありますが、ビルのように実際に使用してなんぼで価値が決められる中途半端な古さでは「歴史的」とは受け止められないのでしょうか。現在ご活躍中の有名建築家の先生が未だ生きて活躍されいるうちにその作品の方がずっと早くに姿を消すのですね。

そう考えると歴史に地図に名を残すのは何と難しい仕事でしょう。
逆に万里の長城、エジプトのピラミッド、法隆寺などはそれだけすごい物なのですね。


最近は映画「三丁目の夕日」が公開されるなどで「昭和の佇まい」を懐かしがる、いえいえ面白がる傾向もありますが、昭和時代の普通の家やアパートや街並みは実際それほど保存すべきものとは認識されないと思います。トタン張りのボロい家は単にボロい家として何も惜しまれずに壊されていくのでしょう。商店街からそういった建物が一つづつ無くなっていっても「あそこには何があったんだっけ?」とすぐに思い出せなくなってしまう位ですから。

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