2009/06/18

Suki ?


ジャラン・スルタン・イスマイルとジャラン・P・ラムリの交差点、林立する高層オフィスビルに埋もれるように建っているこの不思議な形の建物は、レストラン・サングリア・アイランドの看板がかかっている。昼間の間は内部が薄暗く夜間の準備のために何か準備をしているらしき人影が動いている。

この建物は他のどんな建物とも違う外観で、どこから着想を得てデザインされたのかが全く想像ができない。以前に少し調べたマレーの伝統的家屋の発展形でもないようである。


解明のヒントになるは向かって左端の赤と白のシマシマだ。その赤の部分は赤いフィルムを貼ったのか、赤いPVCかの窓になっていて、中身は螺旋階段になっている。その螺旋階段はきれいな円形ではなく、いったいどうやって図面を描いたのだろうかと考えてしまうような不整形の渦を巻いている。

階段室の壁はその階段に沿って壁が設けられていてやはり変な形のまま外形を成している。

そう言う方法でこの建物の外形は決定されているようなのだ。つまりこの建物の外形は内部の空間によって決められているのであるらしい。その意味ではこのずんぐりとしたよく分からない建物は立派にモダンの方法論でデザインされているとも言えるし、数奇のような考え方で発想されたとも言えるのかもしれない。もしくは単なる遊び心かわがままか?


この建物の中から持ち主はこの街をどのように見て暮らしているのだろうか?

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