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コンテンツ概要
2009~2013年:建築物と建築についての雑記です。
2007~2009年:大学の課題に関するノートです。
2009/06/13
Hotel Maya only for guests
ペトロナス・ツインタワーを出てジャラン・アンパン(アンパン通り)を西に歩く。
ほどなく通りの北側にHotel Mayaが現れる。
だが、宿泊を目的としない者にとってその建物は特に注意を引くものではない。
白く四角いだけの大きな建物、それほど大きくもない車回し、側面には田の字を並べたかのような多くの黒窓。注意してみなければその程度だ。
あえて注意してみると、側面の中央下に建物全体の意匠とは似つかわしく無いトゲのような何かがほんの少しだけ見えている。不思議に思って正面エントランスの暗いガラス扉から入っていって中を覗いてみると驚きの光景がそこにあった。
内部から見れば、この建物が通常の四角い箱ではないとすぐに分かる。この写真のような人工樹木が左右2列をなして生えていて、客室はその真上にやはり2列に並んでいる。と言うことは中間部は全て吹き抜けである。吹き抜けの上部には半透明の屋根がかかっている。
人工樹木はよく見れば客室の床までは伸びてはいない。空中に浮き上がった客室棟を直接に支えているのは幹ではなく枝だった。人工樹木と客室棟の隙間の空中には素朴な樹上露台が置かれていたりと空間構成上の工夫がふんだんに盛り込まれていて、それはもう別世界と言って良いほどのものを創り出している。
全てはこのホテルを選んだゲストだけのための空間であり、言わば"隠れ家"を提供しようとの意図があるのではなかろうか。旅はそれがどんな旅であっても多少冒険の要素があるものだが、こうしたホテルを選ぶことができたならその気分は大きく増幅されるものとなろう。
※不親切にも内部の写真は掲載しない。なぜならそれは宿泊客だけのものだから。
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