そろそろ形を考えなくてはならない時期なのだが、思い浮かばない。けれど、頭の中にある事をこうして言葉にしてまとめておくと、たまにポンと何か出てくることがある。
だが、そろそろ手を動かすことも必要だ。
これまでの設計の授業では分からなかったが、みんなはどう言う方法で考えているのだろう?
「都市と建築のパブリックスペース」ヘルツベルハーの建築講義録 鹿島出版会
と言う本を見ているが、想像より19世紀末から20世紀初頭の建築家はクリエイティブな感覚を持っていたことがわかる。現代建築はどうしてもそのあたりを詳細に扱わない傾向にあるのでよく知らなかったが、なかなかすごいと言わざるを得ない。タイトルからは自分のテーマにぴったりだと思われたが、中身の写真が古いものばかりであったから、この本にあまり期待はしなかった。それは間違いだったようで、やはり何事も歴史に学ばねばならないようだ。
4 件のコメント:
現代建築論のテキストにあった泡のパラダイムの話ですよね。~都市はツリー構造ではない、セミラチス構造である~
トップダウンではなくボトムアップでって
ことなんだろうけど。
建築家をボトムアップのどの段階にくい込ませるかが問題。
下手したらいらないかも
泡のパラダイムの話はそんなに意識してはいなかったのですが、前提条件としてはその通りです。
建築では敷地図を見てそこに何か操作を加えるのが仕事なので、どうしてもアイデアを実現するためには何かを壊したり、少なくとも整地したりはしなければなりません。その時点で建築はスーパーマンなわけですが、それは実はどの建築物を造るときにもみんなやっているわけです。
自分が作るときには自分が一番上にいて理想像を追求しちゃうんですけど、次の瞬間には自分の作った理想も雑草と同じです。
結局、そうやって街はできちゃった。それが今ではないかと思うのです。
だったら、その先人の判断(たとえそれがお金のためだけのものだったとしても)を尊重してみましょう。スーパーマンは廃業にして街の出来方を尊重してみましょうと言うことです。
そうしたら理想のようなところからじゃなくて、今この現実から始められると思うのです。認めた後に何が来るか。
追伸
匿名さん、お手数ですがニックネームをつけてください。識別できないので。
現代建築論のテキストの「20世紀建築の空間」は読みにくい本ですね。凝縮されすぎていて何だかわからないうちに次の章に入っちゃう。匿名さん、よく読みましたね。私はほとんど読まなかった。
確かに読みにくいですが、近代、特にモダニズムからポストモダニズム時代までの空間の捉え方を取り扱った書籍の中では初学者に丁度良いボリュームなんじゃないかな。
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