2008/08/27

かくれた次元



「かくれた次元」(エドワード・ホール みすず書房)を読んでいるが、この中で動物は混み合い具合によるストレスが個体数を調整しているとの事であった。その調整の仕方はお互いで殺し合ったり、行動が異常となったり、体質が変化したりなどがあるそうだ。

ここには人間の例が書かれていなかったので、ネットで出てきた日本人のデータでそれが証明できるかどうかちょっとグラフを作ってみた。厳密なものではないが、ある意味新発見かも知れない。

グラフは縦軸に特殊出生率、横軸に人口密度(対数)をとり、県ごとにプロットしている。(ラフなグラフなので縦軸と横軸のデータ年が違っている。)


最近、小子化対策として国がいろいろな対策に予算を付けているが、もし少子化が都市構造に関わる人間の生理的な性質からくるものであれば、それは政府が考えているような問題ではないかもしれない。人口密度を低下させる施策を考えるなど建築や都市計画分野の問題であると考えなくてはならないだろう。

ただ、人間は動物と違って環境を自分の身体の延長として変化させる性質があるので、高密度が快適な状態であるのか、高密度に"なってしまった"だけなのか、そのあたりは議論の余地があるだろう。鶏と卵のような議論が。(産業構造の変化?->高密度化->ストレス->緩和するための住居構造変化->ストレスの変化->少子化->???)

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

面白いっすね~。沖縄、北海道は気候による素因があるのかもしれないけど、本州はみごと。
モータリゼーション社会からコンパクトシティへなんて言ってるけど、どうなんでしょ。

orang-u さんのコメント...

イメージとか形だけでなくて、知らなきゃいけないことがまだまだたくさんあるのでしょうね。

匿名 さんのコメント...

いやあ ねずみの生態と同じですな

笛吹き男じゃないが 勝手に減る

でも まあ 納得いきますよな

とりあえず 世界中 人口減少しないと

たいへんだぞう!

とりあえず 移民反対は反対です。

マンキー