2009/03/24

家は潜水艦


家の外にあるもの、例えば道、公園、図書館、商店街などいろいろ、それらをどう捉えるかは家のあり方をどう捉えるかと同じことじゃないかと思う。

家を考える(それは戸建でも集合でも)ときに我々は完璧にしようと思って何でも詰め込む。そうすると潜水艦と同じになる。潜水艦はじっと息を潜めて敵を待つために生きるために必要な何もかもを蓄えていて、しかもコンパクトだ。家もそれと同じ。ただ、自ら移動しないところが違うだけ。

そう考えると現代の街はたくさんの潜水艦が停泊するドックだ。道路は防波堤のようにコンクリートで家を繋ぎ止めている。その上を補給のための人員が行き来している。人員は補給に疲れるとときどき休暇をとって息抜きに出る。給金が良ければ遊園地とか動物園や飲み屋に行くし、そうでなければ公園あたりで一服するかもしれない。それはどっちでもかまわない。家にほとんど何でもそろっているから家に閉じこもっていることだって可能なのだ。家が完璧だから外なんかどうだってかまわない。




その昔、日本の街には”かいわい”と言う独特な場ができている、と言った人がいた。でも、それももう昔のこと。

40年位前の家では家に入ると家族は玄関の方向を向いて暮らしていた。小さな家でも誰かが訪ねてくるとか近所の人が声をかけることを想定していたから。今は家に入ると玄関に背を向けている。玄関はもう玄関じゃなくてただのドアになった。だから”かいわい”なんて出来っこないのかも知れない。

ドアの外がどんなに環境を整えた街であってもそれはそれ。たまに息抜きに出るかも知れないが基本的には何の関係もない。街の環境のためにドブ掃除させられたりしたら敵わないのだ。家が海の底に沈んでいても関係ないのかもしれない。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ASU卒研展展示


おめでとうございます


すばらしいですな



他にどんなのが選ばれてましたか




私も 時間があれば見に行きたいものですな




それにしても



建築の求人は少ないですな




業界は 不景気のあおりをおもいきり受けていますな



では



マンキー

匿名 さんのコメント...

しかと・・・・・



マンキー