前記事で王宮を中心としたジョグジャ旧市街について述べたが、それとは別の構造も存在することがわかった。
ジョグジャはオランダの東インド会社による貿易とともに発展した比較的新しい街であるため、その事実と切り離して現地の伝統様式だけを論じるのは片手落ちなのである。
王宮中心の旧市街とは別に、マリオボロ通りには全く別の様式の建築物が多く存在する。それは「ショップハウス」である。ショップハウスがあると言う事は、ここに中国人商人が居住していると言うことになる。(写真はマリオボロのショップハウス)
現在はそれほど目立たなくなってしまっているが中国人の経営している漢薬店も存在しているし周辺には中国系住民も多いように見受けられた。さらにその周辺部には労働者のための長屋形式(LIMASAN-リマサン)が存在している。
またオランダの影響を受けたコロニアル風意匠も使われているのも見られる事で、ジョグジャの歴史方向の奥行きを感じられるのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿