2009/01/31

成績票到着

1月1日に提出した建築設計Ⅱ-2は未だ採点されていなかったため、前回11月末の成績票と内容は全く変わらず。同封されていたPALには卒業式と東京サテライトでの懇親会の案内があった。東京サテライトでの懇親会はメールで参加申し込みをするとのこと。出席は未定。

2009/01/30

卒研提出


1月28日に岡崎へ行き、卒研を提出して来た。
前回、模型写真はアップしていなかったので、梱包状態で撮った写真だがここに載せておく。
面接時の模型では真鍮の針金だったものをアルミに変更し通路になる部分も乗せてみた。これは部分模型と印象が同じになるようにしたいため。また、パネルに載せたスケッチとも同じに見えるように組んだ。

パネルの2枚目にある未来の部分も、実はこの1/300の大きな模型の一部に組み込んである。それは1月20日分に載せたものであるが、外観のみ。パネルでは後にCADで内部を作成したものを使っている。CADも模型も建物全てを造ったわけではないので、パネルではn階と中途半端に表現している。しかも個々の部屋の中身は全く造っておらず、外形のみとなっている。それは設計にプログラムがあるわけではない為、抽象的なルームとしか設定しなかったことによる。一応、平面、立面、断面らしきCAD図はパネルに出してあるが、AutoCADのコンセプト図のままであるし、余計な線が多く入っていて変に見える。CADも工事中のままなのである。

パネルに関しては面接時のように新聞紙を貼るのは止めた。もう同じ手は使わないことにして、その代わりに手描きを多くして煩雑さを出した。また全体の黄色も、面接時は少し薄くて綺麗であったので今回は工事中の濃い黄色に変更した。


今回はパネルの2枚目に未来図を”例として”出してあるが、これによって内容が分散して見えるようになってしまったような気がしている。1月17日に書いたBoatSystemのようなやり方の方が全体の方針の中では良かったと思うが、それをこのパネルで表現するのが難しくて断念してしまった。そこは今でも残念に思う点だ。

2009/01/28

提出



本日これから新幹線に乗って提出に向かう。
みなさんありがとう。

2009/01/27

最終審査のためのメール送信

以下の内容で送信した。

4.テーマ:隠れた秩序と自由->未来へ繋ぐ (川崎駅東口への提案)
5.研究概要
・人と人の関係に変化を起こす空間造り
 JR川崎駅東口地区では、風俗・ギャンブル・飲み屋街などの多い如何わしいと
言われる地域でありながらも多種多様な人々を惹きつけ個々の都合や利害を原動
力に壊されては造られてきた。例えば何の設備も無い通路の脇では毎夜のように
路上ライブが行われる。想定された機能とは外れた行為が多く発生し人と人との
間に新たな関係を作り出している。
 そうした混沌とした街の原理をそのまま肯定し用いて、個と個、地権者と外来
者、既存と新規、その他多くのものがぶつかり合い変化する空間作りを仮設的方
法によって提案する。これにより人と人の関係に変化を起こす空間が未来に渡っ
て持続するのである。

・未来へ繋ぐ
 新しい地平がそこに重なる事によって建築物のプログラムは劇的に変化するで
あろうと予測し、立面も内部もさらに自由な予測図としての一例となる建築物の
概念を示した。

柱の魅力



近代以降の建築では柱は最もと言って良いくらいに重要なアイテムなのだけれど、実際のビルでも家でもそれを考慮して建てられているものはちゃんとした建築家が建てたものに限られるのだろうなあ。

2009/01/24

内観ドローイング 変更



別の画像と整合するように変更した。

内観ドローイング追加


色付けは未だ。

全ての床に大きな穴が開いていて、そこに木のように枝分かれした柱が立っている間にいろいろな形の部屋が挟まっている状態。小さい四角は窓ユニットで、部屋ユニットとフラクタルな関係にある。部屋自体も街とフラクタルに見えるようにした。


色付けしたものを追加。

2009/01/23

2009/01/21

改造部分のドロー


色がついていないので分かりにくいが、立面のドロー。(上)


3枚目は2枚目が分かりにくいので暫定的に写真を入れただけのもの。

2009/01/20

最終模型


前回のスケッチに従って立面改造した既存建築物。(マルチ立面化)全体模型の一部。新聞紙を貼った建物が徐々に未来へ変化していく様を細かいアルミテープで表現した。

上の建物の全面にある通路を除いたもの。

全体模型(1/300)については、部分模型と同じ印象となるようにした。また、前回までのドローイングに基づいた構成としている。

2009/01/19

マルチ立面


空中に新しい地面ができるのであるから、ビルの立面もその地平の数だけ増やしても良いはずだ。立面ももっと自由に設定できる。
(multiple façade)

ボートシステムのその後


前回のボートシステムでは、タイの水上マーケットのような個人の調整能力によってできるランドスケープを考えていた。これはチュミのように点と面の衝突を強制的に生じさせる装置とは異なって、もっと動的で柔らかいものを想定しての事。

なぜなら、グリッドを結節点として相互の関係に変化を生じさせることも可能かと思うが、新たに設定したグリッドを使うと言う点においては19世紀以前の権力による都市計画と変わらないのではないかと言う懸念があるからだ。

電車に乗る時にプラットフォームの床に線が引いてあってそこに並べば混雑していても割合とスムーズに乗り降り可能であるが、そのシステムは個人の調整能力を充分に用いているとは思えない。線と言うシステムに依存した機能に従っているに過ぎないからだ。それはある意味、自由や能力発揮の放棄とも言える。

日本以外のアジアの国に行くと、そうしたシステムはほとんど無くて、チケットを買うためや映画を見るために並ぶと言う事はほとんど経験しない。窓口に向かって扇形に人が群がっていて混乱しているのが常だ。だが、それで電車に乗れないと言う事もないのが不思議だ。割り込んだり、笑顔を交わしたり、そう言った人の能力を多く使ってどうにかチケットは買えるものだから。

しかし、そう言う方法でランドスケープを作っても、あまり見栄えがしないと言うことだ。



そこで、既存ビルに外部との結節点を設けることも考えた。
ビルの一部に自由に穴を開け、そこからビル全体が変質していく途中の状態を、ターミネーターのドロドロしたメタリックのような感じで表現してみたらどうだろう。

2009/01/17

ランドスケープの要素



あまりに乱雑な(つまりデザインを放棄したような)街の提案では何もしていないのがバレバレなので、ランドスケープ的なデザインを乗せることを試みようと考えている。そこに乗せる複数のユニットを考えているがなかなか上手くいかない。

2009/01/13

Back to スタディ2

Back to スタディ <- ボツ

先日のスタディは全部ボツにする。

12月の面接において、やはり大きくて目立つ模型から見られるものなのだとわかったが、同時に説明が無い場合はこちらの意図とは別の受け取り方をされる事もわかった。模型の表現力にイマイチであったのはその通りだが、これに前期のようなものを乗せて表現すればさらにまた別の見方をされるだろう。もし模型が仮に上手くできたならば簡単に理解できる受け取り方をされる。その簡単な理解は通常の場合なら良いと思うが、明らかに違うものを作ることになる今回は目立つためにしかならないだろうし、誤解の元のように思われる。そうなれば、アルミ線の不出来な模型ほどの価値は無いだろう。

あのようなモデルなら10月時点のものを発展させていけば出来たものもあるし、それをボツにした理由が頭にある以上やはりボツにしたい。


本当の事を言えば、このうちのどれか、また似たような別のモデルを考えてモデリングしようと思った時点で悲しいと言う感情が出てきてしまった。その事は上の理由とは関係ない。本気でやってみようと思っていたのだけれども。

2009/01/10

ドローイングその5


ドローイングの参考資料

「建築プラン スケッチtoビルド」グラフィック社
「第5回ヒロシマ賞受賞記念 ダニエル・リベスキンド展」広島市現代美術館
「現代建築家集 ダニエル・リベスキン」シグマユニオン
「現代建築家ドローイング集成」グラフィック社
「GAアーキテクト5 <ザハ・ハディド>」GA
「ArT RANDOM Zaha Hadid Nigel Coates」KYOTO SHOIN INTERNATIONAL
「世界の建築家-思想と作品」彰国社
「建築ドローイングの技法」フランシスD.K.チン 彰国社(実はあまり見ていない。)

2009/01/05

ドローイングの練習



手描きを写真と合わせてみた。
2次元を3次元に変換していく方法とは?

いったい何故こんな事を?と思われるだろうか。




追記
これは写真に直接手描きしたものではなく、ソフト上で合成したもの。
1.写真にトレーシングペーパーを乗せてペンでスケッチ。
2.スケッチをスキャナで取り込み。(png、jpgなどのラスタ画像となる。)
3.取り込んだスケッチをInkscapeにインポート。
4.インポートした画像をトレースしてベクター化。(扱いが楽になる為。)
5.ベクター画像の色を白に変更。(任意。)
6.元写真もInkscapeに取り込んで重ねて表示。

2009/01/01

建築設計Ⅱ-2提出

年賀状の返信でもないのに元旦に提出。

切手代 45円x往復=90円

前川國男邸の保存と活用案 完成



結局、2008年中には終わらず2009年に持ち越してしまった。
とりあえずこれでフリーズして日が昇ったら郵便局に行くことにしよう。

建築物の用途は「建築専門書店」とした。
Amazonで建築関係の和書を検索すると建築専門書と一般書を合わせて約14000冊となる。その半数の7000冊を在庫できる容量を持たせている。また建築の専門書は重くて高価なものが多いので書店で見ても買わずに長時間見ることも多くなるため、全体をリビングのような場所とすることを目標とした。

それにより歴史的建築物を街から切り離すことなく自由に見ることができる。書店入り口とカフェが道路に面していない事はその為である。前川建築にある長いエントランスを模してもいる。但し、ある程度コントロールが必要なので通路にはカフェを置いている。

造形としては見て分かると思われるが前川國男邸のボリュームをそのまま取り出して再構成したものである。これにより書店の空間でありながらも前川建築の空間ボリュームを感じることが可能なようにした。寸法体系は前川國男邸からそのままいただいていて、909mmとその2倍、3倍、1/2などを組み合わせて配置までも行っている。

赤い柱と梁は伊勢神宮の棟持柱、またはコルビュジェ作品などからもいただいている。全体も多くのボリュームを上方に持ち上げてピロティを構成するようにもした。

屋根ボリュームの一部を南庭に単にFollyとして置き、北側との繋がりを感じさせるようにした。前川邸は自由に配置することも可能であったが、この建物は厳密に南北を考えて建てられているのでその軸をずらしたり逆向きの置き直す事は憚られた。これは、南庭を隣家の日陰になってしまうほどに狭くする事もできない事を意味するわけであるから南庭はできるだけ広く残す必要があった。


退出するA2サイズの紙2枚には文字をほとんど書いていないが、形から見て多分この程度の事は汲み取ってもらえるだろうと期待。この時期に出す課題はいい加減に手を抜いてやると、今後に提出する卒研の方もそんな目で見られる可能性が無いとは言えないので、怖い。そう言う意味も含めて思ったより大変だった。




追記
使用ソフト
1.図面及びパースの元画像はAutoCAD Architecture2008(学生版)。->完全に3Dモデリング機能のみ使用し2Dは使っていないので、自分で描いたものなのに平面図はこれを出力する時に初めて見た。水平断面図作成機能を使って平面図を作成。
2.水彩風の効果はImpression2。->持っていないので使わせていただいた。操作が簡単で良いと思う。
3.1枚目のレイアウトはOpenOffice.orgのDraw。(フリーソフト)->オフィススイートにオマケで付いてくる機能なのに完成度が高くて操作も楽だった。エクセルやワードのオートシェイプとほとんど同じ操作だからか? この程度のレイアウトや基本的なお絵描きならこれで充分。
4.2枚目のレイアウトはInkscape。(フリーソフト)->操作が簡単なのに機能的には充分。今まで使ったソフトの中で一番使いやすいかもしれない。ワード、エクセルより楽だ。