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コンテンツ概要
2009~2013年:建築物と建築についての雑記です。
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2011/05/15
ビルの大屋根
KLからヌグリスンビラン方面へ高速道路を南下すると有名なマインズ・リゾート・シティ近くにこのビルがある。
多分集合住宅だと思われる建物だ。以前からここを通るたびに気になっていたので今回バスの窓から写真を撮ってみた。マレーシアではビルに屋根を付けるのはよく行われている。屋根と言っても普通は三角屋根で建物の壁面から大きくはみ出すほどのものではない。
屋根が作られるのは、推測であるが、作り慣れた屋根の方が陸屋根よりも防水が楽だからではないだろうか。陸屋根であると防水には防水塗料やアスファルト、防水シートなどそれだけで特別な工事と特別な材料が必要になる。それを屋根にしておけば普通の住宅と同じことをすれば良い。こうした工事は通常インドネシア人など外国人労働者が行うこと、マレーシアには台風も地震も無いことも屋根を使う理由になっていると思われる。
だが、この建物の屋根はその考えは当てはまらない。屋根の無い部分も残されているし、屋根はあまりにもデコレーションとして役目を担いすぎている。にも関わらず、下の住居部分はとても単純で白い四角い普通の建物だ。つまり、屋根が無ければタダのマンションか団地の建物に過ぎない。
まるで建物は安く合理的に造るのが当たり前、建物には屋根があって当たり前。その2つの当たり前を単純に2つ採用してしまっただけの考えなのかと思えてくる。なのに、当たり前と当たり前が接続されただけでこんなに当たり前でない外観になってしまう。不思議なセンスなのである。
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