横浜国大のサイエンスカフェに行った。
講師は西沢立衛氏。「新しい建築をめざして」と言う題であった。
簡単なまとめ
西沢氏が建築を作る上で気にしている事。
1.建築の使われ方、使い方。
2.環境との関係。
2-1.環境に合う事。
2-2.環境に与える事。
西沢氏が自らの建築に求めるもの。
1.開放性
2.明るさ
3.透明性
4.シンプルさ(複雑なことを整理したいと言う個人的な感覚らしい)
個別の建築に対しての説明があったがそれはここでは割愛。
(雑誌を探せば書いてあるだろう。)
西沢氏の印象
我々 (つまりこれを読んでいてくれるあなた) からそう遠くない位置にいるのではないかと感じる。壮大な理想、難しい思想など、そういったものは一切無く、上に書いたようにもっと単純な事を追求している印象なのである。
建築を学んだ大学生がうまく大人になった感じ、とでも言うべきだろうか。「そのまま行ってる」と言ってわかってもらえるだろうか。学校で学んだ事を、毎日自分なりにきちんと考えているんだろうと思えてくる人なのだ。
話を聞いていると、それは我々がテキストや先生達から得たものの延長上にあると言う感覚がある。
以前、伊東豊雄のところで思ったのは、最近の建築家は作る人じゃなくて、使う人ではないかと言う事。作る人はちょっと前の巨匠達で、巨匠達はだいたい枠組になるものは全て作ってしまった。そして皆死んでいった。今の建築家はそれを勉強して使っているように思う。
西沢氏を見ていても、そう言う時代なのかと思う。
批判的な意味では無く。
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