2008/04/03

禁欲的

また東京は赤坂に新しい再開発スポットが出現して、それが例によってテレビ局が入っていることもあって大きく報道されている。少し前に六本木にも2ヶ所、東京駅の目の前にも、汐留にも、そしてもう忘れてしまっているけれどあちらこちらにその手のものが出来ている。

新名所ではあるが、建物物の外見からはそれほど目立つものではないように思う。と言うよりけっこうつまらない。


「ヨーロッパ建築案内3」を眺めているとハンガリーの項にイムレ・マコヴェッツなる建築家が立てたものが幾つか出て来る。こう言う建築家はやっぱり普通じゃない。念が強いと言うのか何かそう言ったものが一見してあるように見える。何かを祈ったり願ったりすると必然的に降りて来る形とでも言うのだろうか。こう言う建築物であれば近所に新名所が出来ても埋もれてしまう可能性は低いだろうと思う。

近所では夜景で有名な香港。香港の九龍から見た香港島の建物郡、あれは絶対に見られる事を意識して造られている。その上隣のライバル会社のビルより風水上絶対有利になるようにも気遣ってデザインされている。あんなに現代的なビルでもやはり念や祈りがあるように感じる。だから何年経ってもわざわざ見に行く人が多いのかも知れない。


その点、東京の新名所は新しいライバルが出来ると必ず埋もれてしまう。埋もれないためには常に新しいイベントを用意して宣伝にお金をかけなければならないだろう。1年経って行ってみるとあの行列したお店が人知れず無くなっているのはよくある事だ。結局、本当の意味で「必要無かったんじゃないの?」と言うことだろう。何事もブームで終わるらしい。うまい事に東京は人口が多いし地方から観光客も来る。だからちょっと宣伝すれば一時的には人が来る。しかし必要なわけではないから忘れられる。


ガウディの造ったサグラダ・ファミリアが建築家の死後でもずっと造り続けられているのは有名な話。あれもやっぱり念だろうか。そういったものを今の東京に求めるとすればどこだろう。そしてこれからそう言う建物はどれだけできるだろうか。最近の建築家が建てたかなり特徴ある建物にしても、どちらかと言えば意匠と構造の間を行き来している風にしか見えず、イムレ・マコヴェッツの作品などに比べたら現代日本の多くの建物はあまりにも禁欲的過ぎるのではないだろうか。

2008/04/01

履修状況連絡票が来た

履修状況連絡票には19年度登録科目に加えて新たに20年度の科目が追加されていた。送った履修登録の通り間違いなかった。未だ3月中に送った建築史演習の評価が付いておらず、残念。

決算

1年間で学費がどれだけかかったかを簡単に集計してみた。

(1)19年度分として大学に支払った額(入学金、学費、スクーリング費用、切手など)
40万円弱

(2)教材費(紙、平行定規、関数電卓、本)
4万円程

(3)その他支出(PC、旅費、机など)
48.5万円程

(4)19年度合計
92万円程


(1)には4年次分の学費と既に申し込んだスクーリングの費用は含まれていない。
(3)で大きいのはパソコン。これはCADができるものを持っていなかったので新規購入27万円。また建築史演習でインドネシアに行ったため、これが旅費とビザ費(各2名分)、カメラのメモリーカードなどで15万円弱(1人だけなら7.5万円ほどで済む計算)。この2つでほとんどを占めている。図面のための机は5000円の通販だし、本は良い図書館があるので極力買わない方針なのでほとんど無し。また(3)には美術館見学費用と皆さんとの飲み会費も含まれる。もしパソコンも持っていれば1年間で50万円あれば足りたかもしれない。

建築設計Ⅰ-2提出


建築設計Ⅰ-2の課題を提出した。

パン屋にとって重要なのはパン屋自信であるが、それよりもお客さんが大事であるので、お客さんのための空間を先にデザインしてる。だからタイトルは「xxxxのパン屋」ではなく、「隙間-パン屋のあるすきま-」となっている。

家としての機能についても少し変ったデザインをしてみた。先日このアイデアのイラスト描いておいたが、石庭のように固定された機能とその周辺にある流動的な空間配置を試みた。(いろいろ言いたい事もあるがここでは省略。)

外観からはパン屋さんのようには見えないと思う。外側にパン屋の部分は全く露出していない。これは以前の黒川紀章の研究を反映してもいるし、正月の初詣客の観察も反映させているつもり。だからどうしても反対側に突き抜ける空の抜けた通路が必要だった。

平面図は建築設計Ⅰ-1(スクーリング)の時の作品に似ている(知っている人には)と思われるかも知れないが、これでもこれが8案目で発想は全く別物のつもり。似ているのは後から気付いた。

2008/03/31

建築設計のパース



調子に乗って壁を曲面で設計してしまったらパースの描き方が難しかった。以前の造形Ⅱでは壁が全て平面であったから描き方がテキストには出ていなかったので考えてみた。

要は、曲面のビューポイントから見える曲面の前に仮想平面を作り、それを実際の曲面である壁面まで後退させて描くと言う方法。

2008/03/30

来年度の教科書が届く

4年次用の教科書一式が届いた。
「卒業研究の手引き」だけは履修許可が出てから配本との事でそれだけは入っていなかった。
履修登録も間違いなくできていたようだ。


4年次履修科目

建築造形Ⅲ(課題)
建築計画学Ⅱ(試験)
設備計画学(試験)
建築施工学(試験)
建築法規(試験)
建築の世界(スクーリング)
CADⅡ(スクーリング)
CADⅢ(スクーリング)
建築設計Ⅱ-1(スクーリング)
建築設計Ⅱ-2(課題)
建築設計Ⅲ-1(スクーリング)
景観デザイン論(試験)
卒業研究Ⅰ
卒業研究Ⅱ(スクーリング)

2008/03/29

卒研展@東京

卒研展@東京に行ってきた。
なかなかレベルが高くてびっくりした。あと1年であれほどのものが自分にも造れるのかは疑問だ。

1つ面白いと思ったものがあった。(M氏の「individualistic apartment」)
通常、個人は家族の中に含まれるために個人の部屋は家と言うものに包含されるように設計されている。だが、個がそのまま外部環境に露出して社会の中の個であると言うこともある。そうなれば個の部屋が家族の家の中身である必然性は無い場合もある。その事を今までの当たり前の家でない形で表現していた作品があった。個人の部屋が家を経ないで外部に露出しているものであった。

今まで当たり前と思っていた概念が当たり前の家を造らせる。それに何も疑問を持たないと言う事は現実を見ていなかったと言うことだと考える。こんな作品を作れる人が1年先輩にいるとは心強いとともに恐れ入った。素晴らしい。



その後は同級生との宴会。
一緒に卒業製作に移れるのが嬉しい。

2008/03/28

パン屋のアイデア



パン屋さんの設計のアイデアの幾つかをメモしておく。

この絵を見ても何の事やら?だろうと思う。
きっと後で自分が見てもわからないと思うので解説。

一番上の絵は竜安寺の石庭のようなもの。
石はコケが生えるほど変らないが、家の中にも人が生活する限りにおいてあまり変えられないものがある。食べる事、風呂に入ること、寝ることなどがそれだ。そう言う機能は石のように固定しておくことにした。
波打って流れる砂利の部分は流動的でどうにでもなる部分。建築家がここはこう使うだろうと思って設計しても固定されていると時間が経ってから何かしら不都合が出たり、事情や環境が変わって使い難くなる事は想像できる。であるからある程度まとまった空間を何にでも使えるようにしておく。図面にも具体的な家具を仮想線で描いたり、xx室などと書いてはおかない。
逆にそうすることで家主さんがいろいろアイデアを出しながらエイジングしていく事を考えた方が楽しんでもらえるだろう。それに固定された石のような空間の周りとの距離感をいろいろに感じるなどと言う微妙な楽しみ方ができたりしたらもっと楽しめるかもしれない。これはちょっと建築趣味的でありすぎるか?


2番目の絵は犬がオシッコでテリトリーを作っている図。
家族と言えども個人個人なのであって、ある程度のテリトリーは作られる。お父さんはお母さんにうるさく言われない書斎で本を読みたいと思うだろうし、子供も男の子と女の子の兄妹なら必然的に時間の使い方も違ってくる。
しかし、テリトリーを仕切るのに壁では重過ぎると思う。もっと時々の事情に合わせて流動的であっても良いだろうと考える。だから壁は極力用いないことにする。その代わりに何を使うかはいろいろ考えてみた。もちろんオシッコの臭いってわけじゃない。


3番目の絵は糸を引いた蟻さんがお互いの糸を結ぼうとしている図。
地域のお店と言うのはただ物を供給するだけでもその機能としては満足なのであるが、それだけではライバル店が近所にできた時に、例えば大きなスーパーができてそこに安い量産されたパン屋が入っただけでそっちに移ってしまうお客さんだって少なくはないはずだ。だから初めからパンを売るのは当たり前品質と考えてそれ以上のものである方が良いだろう。(普通の考え方だ。)
以下は想像通りなのであえて書くまでもないだろう。

もう一つ、地元のパン屋さんは自営業者なので時間もお金も私生活と商売で完全に分ける事が難しい。急いで食事を掻き込んでまたすぐパン作りをしなければならないだろうし、お店用と家庭用の物をいっしょに買ってくることもある。ならば、割り切って私生活とお店をある程度混ぜてしまってもそれはそれで楽しいものになるのではないか。お客さんにとってもどこから来てそのショーケースに並んだのかわからない物を食べさせられるより、この人が作っているパンと分かる方が良いと思う。「いらっしゃいませ」で始まり「ありがとうございました」で終わる買い物にはしたくない。そう言うのはコンビニやファミレスに任せておこう。看板が綺麗に書かれていなくても「こんにちは」って普通の挨拶で普通に迎えてくれるパン屋さんを作ってはどうかと思うのだ。

そんな事と以前に現代建築論で調査した黒川紀章の考えかたをミックスして図面を引いてみた。そうしたら建築設計Ⅰ-1(スクーリング)でやった住宅と何だか似てきたようだ。

2008/03/25

CADは苦痛

建築設計Ⅰ-2で設計の練習をしながらCADで作図をしている。
どうしてもCADで引ける線に頼るように頭が働いてしまうのを感じて苦痛だ。トイレの両壁は真っ直ぐ平行でなければならないわけではないだろう。仕方なしに家の隅っこに置かれるトイレなど描く価値があるのだろうか。