2013/07/04

わかりあえないことから

建築とは無関係の本だ。

建築と言うような事をするときにコミュニケーションはよく登場する。自分はその言葉の意味がよくわからないのでほとんど使う事がない。自分の中でどうしても定義ができないのである。

あまり他人の作品を批判したくはないので言いはしないが、コミュニケーションを促す目的で中央に円形の広場状の空間を設ける、そんな安易な作品は好きになれないのだ。




2013/07/01

Happy Mansion

PJにある古い集合住宅である。

1つの敷地に中規模の3棟、南北方向1列にアパートが建てられている。今時にしては珍しく敷地の周囲に柵が無い。であるからガードハウスも無い。北の棟の北面には広大な芝生地が平和に横たわっている。

この集合住宅が知られている理由はそうした外観によるものではない。外観にはあまり特徴はない。知られる理由は、KL近郊で最初に建てられたエレベーター付き集合住宅だと言う理由による。なるほど、レトロな雰囲気、とまでは言えないが古いエレベーターがある。

閑静な住宅地の中央にあるこの冴えない集合住宅は密集から来る息苦しさから、我々を救ってくれる何かである。その地上階にはなぜか小洒落たカフェや堅苦しさの無い食堂などが、まるで小枝を求めて飛んできた小鳥たちのように集い合う。